HRBrainの事業戦略発表会が初開催
2025年8月26日、東京都港区の虎ノ門ヒルズフォーラムにて、株式会社HRBrainが「HRBrain 事業戦略発表会2025」を開催しました。今回は特に生成AIを活用した新サービスが発表され、人事業界を中心に多くの企業関係者が集まりました。
HRBrainの10年の軌跡
冒頭に登壇した代表取締役CEOの堀浩輝氏は、創業からの歩みを振り返りました。2016年の設立以来、HRBrainは労働力不足や生産性向上といった社会課題に取り組んできました。「人事が正しいアクションを取ることが企業の成長につながる」と語り、デジタル化が不十分な人事領域にどのように貢献してきたかを説明しました。
同社は当初、人事評価クラウドサービスから始まり、タレントマネジメントや従業員サーベイ、労務管理のクラウドサービスへとサービスを拡大。現在では3,500社を超える顧客が利用するまでに成長を遂げています。堀氏は「使い勝手とわかりやすさを追求した結果、顧客満足度No.1を獲得した」とも言い添えました。
2023年には、グローバルなPEファンドEQTとの資本提携を発表し、経営基盤をより強化。AI時代に向けたさらなる進化を目指す方針を示しました。
新広告ビジュアルとAI活用の重要性
次に、今後の事業戦略の中核を成す生成AIの活用について堀氏は発表しました。新ビジュアルが公開され、「人事に、AIというもう一つの能を。」というメッセージが強調されました。「AIはデータ分析だけでなく、人間の意思決定をサポートするのに役立つ」とし、人事領域におけるAIの不可欠さを語りました。
新サービスの概要と展望
新サービスは、社員の人材データや活動データを基にしたチャット式インサイト提供のサービスです。HRBrainに蓄積された大量のデータや顧客が使用するSaaSのデータと連携し、AIエンジンが瞬時に情報解析を行います。「意思決定のスピードを上げ、質も担保する」という堀氏の言葉には期待が込められており、さまざまなユースケースに対応する役割を担うことが発表されました。特に、離職リスクを抱えるハイパフォーマーの特定や新しいプロジェクトに最適な人材の推薦などに利用される予定です。
パネルディスカッションでのインサイト
発表会では、カスタマーサクセス本部によるパネルディスカッションも行われました。参加者は「企業の文化や価値観を尊重しながら、人事領域の課題をどのようにアプローチすべきか」を共有しました。データを単に分析するのではなく、アクションにつなげることが重要という意見も。テクノロジーと人間の寄り添いが求められる時代において、その融合が HRBrainの顧客サポートの特徴だとされました。
業界リーダーとのパートナーシップ
パネルディスカッション後、HRBrainは株式会社ヒューマンテクノロジーズとの勤怠管理システム「KING OF TIME」との提携を発表。AI活用が進む中で、勤怠データを人材育成に生かす新たな時代のインフラを築くことに期待が寄せられました。また、株式会社ベネッセコーポレーションとの連携により、学習データをHRBrainの他のデータと関連付けることでより深い分析が可能になると説明がありました。
DX推進と未来展望
SB C&Sとの連携や新たな販売チャネルの構築も併せて報告され、多様なテクノロジーを活用し、企業の成長を促進するビジョンが語られました。「今後も人事領域の革新に挑んでいく」と堀氏は締めくくり、新サービスのリリースが春に控えていることを強調しました。これからのHRBrainのさらなる成長に期待が高まります。