栄光堂ホールディングスが、岐阜県大垣市に拠点を置く老舗和菓子製造業者『株式会社槌谷』を完全子会社化した。この動きは、同社が長年にわたり目指してきた『できるだけ多くのお菓子ブランドを社会に残したい』という理念の実現に寄与するものだ。
過去10年間で6社の和洋菓子メーカーを傘下に持つ栄光堂ホールディングスは、今回のM&Aを通じて、岐阜の名物銘菓をより新しい形で広めていく計画をしている。代表的な商品には、岐阜名物の『起き上り最中』や『栗きんとん』、また『金蝶饅頭』や『水まんじゅう』といった品々も含まれるが、これに新たに加わるのが株式会社槌谷の看板商品『柿羊羹』だ。これにより、栄光堂は岐阜の厳選された素材を使用した独自の商品開発が可能となった。
株式会社槌谷は1755年の創業という長い歴史を持ち、特に岐阜県名産の堂上蜂屋柿を使用した『柿羊羹』が多くのファンに愛され続けている。さらに、2016年に発売された『みずのいろ』は若い世代を中心に支持を集め、伝統を守りつつ新しい挑戦を積極的に行っている。
今後、栄光堂ホールディングスは、この豊かな歴史を持つ株式会社槌谷を通じて、より多彩なお菓子のラインナップを展開し、全国の消費者に向けてワンストップでお応えする戦略を進めている。キャンディやチョコレート、クッキー、ゼリー、ケーキに加え、米菓や和菓子といった多種多様な製品を手掛ける中で、生まれ変わる伝統的な和菓子の魅力を再発信することを目指している。
このような動きは、和菓子の文化を維持しつつ、現代のニーズにも応える商品作りに繋がり、消費者に新たな価値を提供することが期待されている。今後、栄光堂ホールディングスがどのようなお菓子を展開していくのか、その注目が集まる。
さらに、栄光堂と株式会社槌谷それぞれの公式ウェブサイトでは、最新情報や商品の詳細を発信しているため、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。
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