埼玉県が実施するリチウムイオン電池の回収実証試験
埼玉県は、家庭から出る使用済みリチウムイオン電池の回収を目的とした実証試験を行います。この取り組みは、埼玉県SDGs官民連携プラットフォームの一環であり、循環経済の推進を目指しています。特に、ガジェットの普及が進む現代において、リチウムイオン電池が内蔵されている製品が数多く存在するため、効果的な回収システムの構築が求められています。
実証試験の背景
現代の生活には欠かせないスマートフォンやモバイルバッテリー。しかし、これらには多くのリチウムイオン電池が使われており、これらの電池には貴重なレアメタルが含まれています。しかし、現在そのリサイクルは十分に行き届いておらず、不燃ごみや粗大ごみとして処分されるケースが多発しています。その結果、ごみ処理の際に火災が発生するなどの問題が生じています。
この状況を改善するため、県は荏原環境プラント株式会社と協力し、専用収集ボックスを設置して家庭からの使用済み電池を回収するプロジェクトをスタートさせることになりました。
収集ボックスの設置場所
今回の試験では、以下の2か所に専用収集ボックスが設置されます。
- - まるたけ騎西店(加須市)
- - ファミリーマート埼玉県庁店(さいたま市)
収集期間
- - まるたけ騎西店:令和7年1月15日から3月31日まで
- - ファミリーマート埼玉県庁店:令和7年1月15日から2月14日まで
収集対象
本実証試験での収集対象は以下の通りです:
- - 充電式電池: リチウムイオン電池、ニッケル水素電池
- - 充電式電池内蔵製品: モバイルバッテリー、加熱式・電子タバコ
また、加須市内の公共施設でもリチウムイオン電池を回収するためのボックスが設置されています。具体的な設置場所は、加須市役所や各総合支所など計4か所になります。
今後の展望
このプロジェクトを通じて、県民にとって便利でありながら、環境にも配慮した分別収集の仕組みづくりを進めていく方針です。また、家庭から出た使用済みリチウムイオン電池が適切に回収されることにより、貴重な資源として再利用される道が開けます。更に、県は今後もこの取り組みを拡大し、他の地域への展開を視野に入れています。
詳細な情報は埼玉県のホームページに掲載されており、実証試験に関する最新情報は定期的に更新されます。
【問い合わせ先】
埼玉県環境部資源循環推進課
電話: 048-830-3106
E-mail:
[email protected]