ナイス株式会社が新しい木質カーテンウォールの技術指針を講習
ナイス株式会社(本社:横浜市、代表取締役社長:津戸 裕徳)は、このたび一般社団法人日本 WOOD.ALC 協会と業務委託契約を結び、木質カーテンウォール「WOOD.ALC 耐火 30」に関する技術指針の講習を開催することを発表しました。この新しい技術は、木質材料を使用したカーテンウォールとして国内で初めて、耐火30分の国土交通大臣認定を受けたものです。
「WOOD.ALC 耐火30」は、木質カーテンウォールに関して同協会が開発したものであり、設計から性能評価試験まで、ナイス株式会社は主要な役割を果たしてきました。これにより、同社は「防耐火ワーキンググループ」に参加し、実際の試験や改善プロセスでの貢献を行っています。
このカーテンウォールは、表層材と芯材で構成された3層構造を持ち、表層には無垢材または集成材を使用し、芯材には木材チップから制作された硬質木片セメント板が用いられています。これにより、低・中層の耐火建築物にも容易に適用でき、外壁への延焼リスクを軽減することが可能です。これにより、商業施設や一般ビル、倉庫などにおいて木材利用の拡大が推進され、脱炭素社会の実現に寄与します。
今後、「WOOD.ALC 耐火30」の取り扱いについては、同協会が技術指針を整備し、講習を通じてその知識やノウハウが共有される予定です。ナイス株式会社は、この契約に基づき、講習会を運営し、国土交通大臣認定書の発行も担当します。また、同社は「木と暮らしの博覧会」などのイベントやセミナーを通じて、新たな木材利用の促進に努める方針です。
このような取り組みは、持続可能な建築を支える重要な一歩であり、木材の可能性を広げることが期待されています。気軽に参加できる講習によって、木質カーテンウォールの効果や施工技術に関する理解が深まることでしょう。
技術試験の様子やイベントの展示は、11月30日と12月1日に開催される「木と暮らしの博覧会」でも見ることができますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。