株式会社ヘッドウォータースとBTMが資本業務提携を締結、AI活用の新たな展開へ

資本業務提携契約の締結

2023年10月、株式会社ヘッドウォータース（以下、ヘッドウォータース）と株式会社BTM（以下、BTM）が資本業務提携契約を締結し、生成AI分野での新たな展開に向けた協力を強化することが発表されました。この提携は、両社の強みを活かし、業績向上と企業価値の増大を目指すものです。

ヘッドウォータースの概要とビジョン

ヘッドウォータースは、創業以来「エンジニアからビジネスパーソンへ」を基軸にAIソリューション事業を展開しています。同社は、顧客との対話を重ねることで、実用性の高い先端テクノロジーを駆使したシステムを提供し、企業の発展に尽力しています。また、AI分野での実績が評価され、日本マイクロソフトからも優れたパートナーとして表彰されています。このように、ヘッドウォータースは急成長を遂げ、アライアンス戦略を推進しています。

BTMの目的と展望

一方、BTMは「日本の全世代を活性化する」というミッションの下、ITを活用した地方の活性化に向け、DX推進事業を進めています。同社は地方に拠点を構え、地域企業との連携を図りながらエンジニアの採用・育成に注力しています。BTMのアカウント数は2024年9月までに約8,000件に達し、豊富なエンジニア情報をうまく活用することで、高度な人材調達力を誇っています。

提携の背景と目的

2023年2月に両社は協業強化を発表し、スマートシティ推進や地方企業のDX推進に向けた連携を進めてきました。時代のニーズとして、生成AIを活かした業務効率化が求められる中で、両社はパートナーシップを深めることとなりました。特に、全国の大手金融、製造、交通、建設業界から急増するAI案件に対応するために、ともに協力していく方針を定めました。

提携の具体的な内容

この提携では、以下のような内容が盛り込まれています。

1. AI技術 × 地方企業DX推進: ヘッドウォータースのAI技術とBTMの地方のネットワークを結びつけ、地方企業と自治体のDX推進を促進。

2. エンジニアの採用・育成強化: 両社の専門性を生かし、エンジニアを育成するプログラムを提供し、人的資源を最大限活用する体制を構築。

3. Microsoft技術に関する人材育成: ヘッドウォータースは自社のMicrosoft Azureに関する技術支援をし、両社で対応可能な人員を増やす活動を展開。

4. 業務提携の深化: 効率的な情報交換のための会議体を設置し、都度状況に応じた柔軟なリソース計画を協議。

今後の展望

ヘッドウォータースは、BTMとの強力な協業により全国の法人顧客に生成AIの支援を行い、地方のエンジニアリングリソースを活用していく方針です。また、東京一極集中のエンジニア人材の課題を解消するため、地方の優秀なエンジニアを育成し、多様な地域でのAI支援を推進します。この提携による業績への影響は軽微と報告されていますが、両社のさらなる協力が期待されます。