高松太一郎の個展「collage」開催
2025年3月17日から3月23日まで、東京都港区南青山のvoid+にて、テーラー高松太一郎の個展「collage(コラージュ)」が開催されます。高松は、ラグジュアリーブランドでのオートクチュール経験を持つ、数少ない日本人テーラーとして知られています。今回は、新たに開発したオリジナル生地を用いた作品を展示し、独自の人体構造学に基づくテーラリング技術を駆使したオートクチュールの魅力をお届けします。
個展の詳細
この個展では、高松太一郎が監修するオートクチュール作品が4点展示される予定です。展示会は毎日12:00から19:00まで開かれ、会期中は無休です。特に注目すべきは、本展のために高松が新たに開発したオリジナルの生地です。国内のテキスタイルメーカーと共同で生み出され、服飾用とは思えない独特な質感を持つ生地が特徴です。
高松は、体育科の高校を卒業後に美術大学で絵画を専攻しました。異常とも言えるこの経歴が、彼の作品に独特な視点とアプローチをもたらしています。大学在学中に渡英し、サヴィル・ロウでテーラリングを学んだ高松は、PRADAやDolce&Gabbana、さらにはパリのオートクチュールメゾンでのデザインにも携わりました。これらの経験が、彼の作品に深い裏付けとなっています。
作品に対する哲学
高松の哲学は、「身体はキャンバスである」という点にあります。骨格や筋肉、そして体内の水分量までもが、個体差のある表現を生み出す要素となります。彼は、衣服を介してその体の特性を際立たせ、オートクチュールとしての新たな表現を追求しています。それによって生まれる作品は、立体的かつ平面的、さらにはコラージュのような曖昧な境界を持ったものです。
この個展では、テーラリング技術という枠を超え、アートとしてのオートクチュールを体感できる貴重な機会です。高松の作品は単なる衣服ではなく、身体そのものを肯定し、テーマを深く探求した瞬間が凝縮されています。この機会にぜひ、他にはないオートクチュールの世界を体験してみてください。
アクセス情報
個展はvoid+にて開催されます。場所は東京都港区南青山3-16-14 1Fで、問い合わせは
[email protected]まで。詳細は公式サイト(
www.voidplus.jp)をご覧ください。
高松太一郎は、福岡県出身で、2009年に東京造形大学美術科絵画専攻を卒業しています。彼の作品は、人間の身体に対する深い理解と独自のアプローチを融合させたものです。2022年に独立してアトリエを富山に設け、彼の芸術的探求は今後も続いていきます。この個展は、彼のキャリアが大きく進展した一歩となるでしょう。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。