介護施設向けの無償レンタルサービスが拡大!
ヴイストン株式会社は、認知症高齢者の生活の質(QOL)を向上させるために開発された、ヒーリングコミュニケーションデバイス『かまって『ひろちゃん』』の無償レンタルサービスを継続し、対象施設の拡大を決定しました。これにより、さらに多くの方々が『ひろちゃん』を介護現場で体験できるようになります。
かまって「ひろちゃん」とは?
『ひろちゃん』は、赤ちゃんのように様々な声で感情を表現するデバイスです。あやす行為を通して、ユーザー自身にも癒しの効果をもたらすことを目的としており、認知症に伴うBPSD(行動・心理症状)の軽減を期待しています。実際に『ひろちゃん』を抱いたり、持ち上げたりすることで、赤ちゃんとの触れ合いを楽しむことができます。
このデバイスの特筆すべき点は、長期使用することで効果が持続することが確認されているだけでなく、介護職員にとっての業務負担の軽減や精神的な健康状態の改善ももたらすことが、最近の研究で明らかになりました。
ユーザーの感情を投影しやすいデザイン
『ひろちゃん』は顔を持たない独特のデザインが特徴的で、これによりユーザーは自分のイメージする『赤ちゃん』を投影しやすくなっています。言語に依存しないインターフェースが搭載されており、さまざまな文化や個人の背景に適応できる設計になっています。
無償レンタルサービスについて
無償レンタルは、2024年10月より大阪府内の特別養護老人ホームやグループホームを対象に行われます。このサービスでは、1施設につき2台の『ひろちゃん』と1枚の顔カバーが6ヶ月間無償で提供されます。これは、施設が新しいデバイスを気軽に導入できる環境を整え、実際にその効果を体感してもらうことを目的としています。
デバイスの改良と機能
新しい『ひろちゃん』は、以下のように改良されています:
- - 丸洗いが可能: 内蔵制御ユニットを取り外すことで、デバイスを自宅で洗うことができ、清潔を保つことが可能です。複数のユーザーで共有する際にも便利です。
- - 顔カバーの後付け: 顔があることで感情移入しやすい方には、後付け用の顔カバーを提供します。これも洗濯可能で、清潔さを保ったまま利用することができます。
参加方法と注意事項
介護施設が無償レンタルに参加するには、特定の条件を満たす必要があります。大阪府内の特別養護老人ホーム、認知症グループホーム、認知症対応型通所介護施設などが対象です。また、申し込みは公式ウェブサイトから行うことができ、応募者が多数の場合は抽選となる可能性があります。
さらに、レンタル期間終了後には、有償での継続利用も可能。この場合は月額200円(税別)で、12ヶ月の契約が必要です。
まとめ
認知症ケアにおいて、新しいデバイスや手法の導入は重要な課題です。『かまって『ひろちゃん』』の無償レンタルサービスは、美しくデザインされたデバイスとともに、患者とその家族、介護職員に新たな癒しの体験を提供します。興味のある介護施設はぜひ、この機会を活用してみてはいかがでしょうか。
本件に関するお問い合わせは、ヴイストン株式会社までお気軽にどうぞ。