京都芸術大学卒業生がグッドデザイン賞金賞を受賞
京都芸術大学プロダクトデザイン学科を卒業した田嶋宏行さん(2014年度卒)が、今年度のグッドデザイン賞で金賞を受賞しました。田嶋さんは「RESILIENCE PLAYGROUND プロジェクト」として知られる、障がいを持つ医療ケア児も一緒に楽しめる遊具をデザインしました。このプロジェクトは医師や地域との強力な連携をもとに開発され、全国から5,700件以上の応募があった中のベスト20に選ばれました。
金賞の中からは大賞も選出される予定で、発表は11月5日に行われます。また、来場者による投票で「みんなの選んだグッドデザイン」も決まるので、多くの方に参加していただきたいです。展示会は東京で11月1日から11月5日まで開催されるとのことで、ぜひ足を運んでみてください。投票期間は11月4日までですが、1人1回の投票となっているため、貴重な機会です。
この受賞に際し、田嶋さんは「地域、医療、ケア、遊具の分野を横断しながら研究を重ねた結果、プロジェクトとして形になった」と語っています。彼はこれまで自分一人では決して実現できなかったプロジェクトだと感じているそうで、多くの人々からの共感に支えられて実現したことへの感謝の念を述べています。
「RESILIENCE PLAYGROUND プロジェクト」は、単に遊具を提供するだけでなく、障がいを持つ子どもたちが自分自身で遊べる環境を整えることを目指しています。遊具のデザインは、予想以上の広がりを見せており、田嶋さん自身も驚くことが多いと言います。この経験を通じて、「遊べない」という当たり前の概念が変わり、誰もが楽しいと感じられる社会に繋がっていくことを願っているとのことです。
プロダクトデザインコースの特徴
京都芸術大学のプロダクトデザインコースは、文具や電化製品、インテリア用品などのデザインを幅広く学ぶことができるカリキュラムを提供しています。専門工房「ProductFAB」では実際に手を動かして試行錯誤を重ねることが求められ、国際企業との連携による授業も行なっています。これにより、学生はグローバルな視点を得ることができ、プロダクトデザインがどのように社会や暮らしを豊かにするかを考える楽しさを学びます。
京都芸術大学について
京都芸術大学は国内最大規模の総合芸術大学として知られ、10学科24コースを設置しています。社会で必要とされる力を育成し、アートやデザインがどのように社会に貢献できるかを追求しています。大学では、芸術を通じて社会の課題解決に繋がる「社会実装プロジェクト」を年間100件以上展開しており、学生たちは実践を通じて社会性を身につけていきます。
田嶋さんの受賞は、プロダクトデザインの力が如何に深い価値を持つかを証明しています。この成功が、多くの学生や新しい世代のデザイナーにとって、目標となることでしょう。