農芸化学女性企業研究者賞受賞の嶋津京子さん
2025年度の日本農芸化学会大会において、株式会社ニップンの嶋津京子研究員が栄えある「農芸化学女性企業研究者賞」を受賞しました。この賞は、企業における農芸化学分野での優れた研究や商品開発に貢献した女性研究者に贈られます。授賞式と受賞講演は、3月4日(火)に北海道札幌市で行われました。
受賞内容の背景
嶋津さんが受賞した理由は、当社が開発した機能性食品素材、特に植物脂質に関する研究が高く評価されたことにあります。この研究では、セラミドやオリーブ果実マスリン酸、パミスエキスに関する食品機能性が焦点となっており、これらの成分の有効性を実証するための多くの努力が行われてきました。今後も、これらの素材の研究を続け、持続可能な社会の実現に向けて尽力していく所存です。
研究成果とその影響
ニップンでは、植物由来の健康機能を持つ機能性食品素材を開発・販売しています。受賞対象となった研究は、以下の3つの素材に関するものです:
1.
セラミド: 肌の健康維持に貢献する成分で、その作用メカニズムの研究開発が進められています。
2.
オリーブ果実マスリン酸: ロコモティブシンドロームへの対応が期待され、成分のメカニズムを深く探求しています。
3.
パミスエキス: オーラルケアに関する研究が行われ、ヒトでのエビデンスを構築しつつ、コストの削減にも取り組んでいます。
これらの研究成果は、ニップンが自社の機能性食品素材を実用化・販売するための重要な基盤となっています。
日本農芸化学会について
日本農芸化学会は、農芸化学分野における基礎及び応用研究を推進し、科学、技術、文化の発展に寄与することを目的とする国内最大の学術団体です。会の活動は、生命、食糧、環境といった重要なテーマに関わっており、科学研究の進展が社会の福祉向上に資することを目指しています。
嶋津研究員の今後の展望
嶋津さんは受賞後のインタビューで、今後も素材研究を一層進め、消費者に健康で持続可能な食文化を提供することの重要性を語りました。彼女の情熱と努力が、今後のニップンの成長に大きく寄与することが期待されます。
情報の一つ一つが人々のウェルビーイングに寄与する時代。ニップンの研究は、私たちの生活と健康に直結した重要なテーマであり、ますます注目を集めることでしょう。
このように、農芸化学研究の成果は、食と健康のつながりを再認識させてくれるものです。今後の研究と開発に期待が高まります。