2026年のお年玉事情:キャッシュレス希望者が急増中!
2026年が近づく中、毎年恒例の「お年玉」に関する調査結果が発表されました。調査はインテージが実施し、15歳から79歳の男女5,000人を対象に行われました。その結果、キャッシュレス決済を希望する割合が昨年から大幅に増加したことが明らかになりました。
キャッシュレス決済を希望する層の増加
調査によると、「スマホのキャッシュレス決済でお年玉をもらいたい」と考える人は38.5%に上昇。昨年の30.5%から8ポイント増と、過去最高の結果を記録しました。特に20歳以下の世代では、生活様式の変化やテクノロジーの普及からキャッシュレスの受け入れが進んでいることがうかがえます。この約4割に達したキャッシュレス希望者は、今後の変化のシンボルと言えるでしょう。
依然として現金が主流の渡し方
一方で、お年玉を実際にあげる側の事情を見てみると、9割以上が「現金で手渡し」を選んでいることが分かりました。これは、直接渡すことにありがたみや反応の大切さを感じているからと考えられます。キャッシュレスに対してお年玉を手渡し倫理として意識している現実がここに反映されているのかもしれません。
お年玉の予算が微減する理由
さらに調査では、「お年玉をあげる予定がある」人の割合はほぼ横ばいでしたが、総予算は減少傾向にあります。2025年の予算は24,775円でしたが、今年は24,039円と2年連続で減少。これには物価が上昇し、支出に慎重になる人々が増加している影響が顕著です。特に、物価高や円安の影響を感じている人は昨年よりも増えており、お年玉が「聖域」とされていた状況にも変化の兆しが見え始めています。
お年玉をあげる際の思いと負担
調査に参加した人の多くは、ポジティブな意見を持ち、「子供たちが喜んでくれるので続けたい」との声が56.5%を占めました。一方で、年齢が上がるにつれて金額に負担を感じる人も多く、厳しい状況を抱えつつもお年玉を続けようとする姿勢が見受けられます。
学齢別の金額に関するデータ
学齢ごとのお年玉の金額を見ていくと、小学校高学年は「4,001~5,000円」、高校生は「9,001~1万円」となっており、年齢と共に金額が上がる傾向が確認されています。これにより、渡す側が感じる負担の大きさも改めて見直される必要があるかもしれません。
まとめ
2026年のお年玉事情は、キャッシュレスの希望が高まりつつある一方で、渡す側の負担も増加しています。今後、生活者の懐事情がどのように影響してくるのか、引き続き注視していく必要があるでしょう。インテージでは来年もこの調査を継続し、毎年のお年玉の変化を追っていく予定です。