認定特定非営利活動法人シャイン・オン!キッズは、小児がんや重い病気の子どもたちを心のケアのプログラムでサポートするNPO法人です。主力事業であるファシリティドッグ・プログラムにおいて、新たに2頭の候補犬「オリ」と「マナ」を迎えました。
「オリ」は、アシスタンス・ドッグス・オブ・ハワイ出身のラブラドール・レトリーバーです。日本国内でのファシリティドッグの需要の高まりを受け、シャイン・オン!キッズに特別に譲渡されました。現在、神奈川県立こども医療センターで本格的な練習を開始しています。
「マナ」は、サービス・ドッグス・オーストラリア出身のミックス犬(ゴールデン・レトリーバーとラブラドール・レトリーバーのミックス)です。
小児緩和ケアの必要性が高まる中、ファシリティドッグへのニーズも高まっており、導入希望の声が多く寄せられています。シャイン・オン!キッズは、より多くの子どもたちのもとへファシリティドッグを派遣するため、候補犬の育成を強化していく方針です。
現在、神奈川県立こども医療センターと東京都立小児総合医療センター、関東地域の3病院、関西地域の2病院などから導入希望の申し出があり、育成を検討しています。
シャイン・オン!キッズは、7月中に1頭、秋頃にはさらに1-2頭を輸入する計画です。本格育成開始から3年目を迎える今年は、現在トレーニング中の候補犬トミーとミコと合わせて、6〜7頭の育成を目指しています。
育成事業の強化には、アメリカの育成団体で実務経験を持つマネージャー・トレーナー3人と、多くのボランティアの協力が不可欠です。
トミーとミコは、昨年からトレーニングを開始し、順調に成長しています。スポンサー企業への訪問や入院経験を通して、様々な場所や状況に慣れるようにトレーニングを重ねています。
病院でのトレーニングでは、神奈川県立こども医療センターの病棟や重症心身障害児施設などで、ベッド上での添い寝や宝さがしゲームなど、子どもたちと触れ合いながら練習しています。また、放射線治療室や透視検査室などでの本格的なトレーニングも開始し、スタッフが行き交う中で落ち着いていられるように練習を重ねています。
今後は、神奈川県立こども医療センター以外の導入病院にも協力いただき、トレーニングをさらにステップアップしていく予定です。
シャイン・オン!キッズは、ファシリティドッグ・プログラム以外にも、ビーズ・オブ・カレッジ・プログラム(アート介在療法)、キャンプカレッジ(小児がん経験者のコミュニティ運営)など、様々な心のケアプログラムを提供しています。2006年の設立以来、全国31病院で活動しており、今後も活動を拡大していく予定です。