YEデジタル、生成AIを活用した運用保守サービスを強化
株式会社YE DIGITAL(本社:福岡県北九州市)は、同社の倉庫自動化システム「MMLogiStation」に新たに「AQUA運用監視サービス」を追加し、12月からの提供を発表しました。この新サービスにより、運用保守のレベルアップが期待されています。
新サービスの概要
これまでYEデジタルは、「MMLogiStation」の年間利用料に運用保守サービスを含め、物流DXサービスセンターから運用支援サービス(運用サポートや分析レポート)を提供していました。しかし、新たに追加される「AQUA運用監視サービス」では、生成AIを活用することでインシデント起票の自動化やナレッジの蓄積、検索を支援し、問題解決のスピードアップが見込まれています。
AQUA運用監視サービスとは
「AQUA運用監視サービス」は、YEデジタルが2025年6月から提供予定の「AQUA DataFusion」を基盤としています。このサービスは、運用保守に必要な情報をデータ統合管理プラットフォームで一元的に管理し、生成AIを通じてナレッジ化や分析を行うことで、問い合わせ対応の効率向上を図ります。
具体的には、物流DXサービスセンターへのサポートを受ける自社のお客様向けに、より質の高いサービスを提供し、迅速な問題解決を支援することになります。お客様は直接ナレッジデータを参照し、スムーズな情報収集が可能となります。
新サービスによる期待される効果
AQUA運用監視サービスがもたらす具体的な利点は、以下の通りです。
1.
サービスの向上: 「MMLogiStation」とのデータ連携により、インシデントの自動起票が可能になり、早期にデータ化が進められます。
2.
停滞時間の予測: 復旧手順や復旧時間の管理を行い、情報を共有することで、停止時間を予測しやすくなります。
3.
対応品質の向上: 生成AIを用いたナレッジの照会により、ユーザーにとっての対応品質が改善されます。
4.
作業負担の軽減: 復旧手順や復旧時間の情報を登録でき、センターへの電話連絡が不要になります。
5.
スマートなデータ入力: スマホやタブレットでのデータ入力が可能になり、インシデント情報の記入をその場で完了できます。
6.
状況把握の容易さ: インシデントの発生状況を簡単に把握できるようになります。
まとめ
YEデジタルは、ユーザー固有のインシデント情報を含め、自動化設備のエラー情報や「MMLogiStation」の対処方法をナレッジ化し、すべてのユーザーに共有します。この取り組みが物流の効率を高め、持続可能な物流の未来を共に築くための一環と位置づけています。引き続き、YEデジタルはWESを基盤に倉庫の自動化とデータ活用を進めていく所存です。