広島でのLNG産消会議2024の成果
2024年10月6日、広島県にて開催されたLNG産消会議2024において、JOGMECは「CLEAN Annual Report 2024」を発表しました。この報告書は、ネットゼロに向けたLNGからのメタン排出削減を目的とした「CLEANイニシアティブ」の初めての成果をまとめたものです。
CLEANイニシアティブの目的とは
CLEANイニシアティブは、LNGの購入者と生産事業者が協力して、LNGバリューチェーンにおけるメタン排出の削減と透明性の確保を目指して設立されました。これは、2023年のLNG産消会議でJERAとKOGASが共同で立ち上げたもので、メタンが温室効果ガスとして二酸化炭素の約28倍の影響力を持つことから、その漏洩を減少させることが、低炭素化において非常に重要であると認識されています。
メタン排出の削減取り組みの進展
報告書の中では、JERAおよびKOGASが行ったアンケート調査の結果から、事業単位でのメタン排出量に関する新しいデータが公開されました。これにより、各社がどのようにメタンの削減に取り組んでいるのか、情報が共有されることとなり、各社のベストプラクティスが参照できるようになります。これは、LNGバリューチェーン全体の環境性能を向上させるための重要なステップです。
新たな参加企業
会議では、新たに22社がCLEANイニシアティブに参加する旨が発表され、これによりLNGバリューチェーンにおけるメタン排出の削減活動が一層強化されることが期待されます。JOGMECは、高度なメタン排出削減策を実施している企業の取り組みを広く紹介し、また、消費者側がクリーンなLNGを選ぶための透明性を高める情報提供に努めることで、クリーンなLNGの競争力を高めていく方針です。
まとめ
LNG産消会議2024でのCLEANイニシアティブの成果は、持続可能なエネルギーの未来に向けた重要な一歩です。今後もメタン排出削減の取り組みが進化し、クリーンエネルギーの普及に寄与することが期待されています。今回の会議を通じて、新たな参加企業が増え、今後の活動にさまざまな期待が寄せられています。