新感覚のスマートウォッチ「Dot Watch」
視覚に障がいを持つ方々の生活を便利にする、「Dot Watch(ドットウォッチ)」が注目を集めています。この画期的な腕時計は、韓国のDot Incorporation社によって開発された、目の不自由な方々でも簡単に使用できるスマートウォッチです。時計の文字盤には、点字として浮き出るドットが配置され、現在の時刻や日付を確認することができます。
さまざまな機能を搭載
「Dot Watch」は、時刻確認の機能だけでなく、メッセージ受信時の通知やストップウォッチ、タイマー機能も搭載しています。また、スマートフォンと連携しており、メッセージや電話が来るとディスプレイ上のピンが浮き上がってお知らせしてくれます。これにより、視覚障がいのある方でも身近に情報を得ることができるのです。
使用方法の多様性
「Dot Watch」には大きく分けて2つのモードがあります。「点字モード(Braille mode)」を使用すれば、点字を知っている方が正確に時間を確認できますが、点字を知らない方でも「触覚モード(Tactile mode)」に切り替えることで、簡単に操作することが可能です。「触覚モード」では、ピンの数をカウントすることで、時間や通知、その他の機能にアクセスできます。
ユーザーフレンドリーなデザイン
Dot Watchの側面には2つのボタンと回転可能なリューズがシンプルに配置されています。このリューズを使うことで、簡単に機能の切り替えが可能です。さらに、Bluetooth機能が搭載されており、スマートフォンとペアリングできるアプリも提供されています。アプリのガイドに従って、さまざまな機能を存分に活用できることが保証されています。
機能的でスタイリッシュ
このスマートウォッチのデザインは、シンプルでありながら、洗練されたメタルバンドを採用しており、充電クレードルには磁石が付いているため、長さの調節や充電作業が非常に簡単です。充電が満タンの場合、最大2週間の使用が可能です。
点字への興味を引き起こす
「触覚モード」に慣れてくると、点字そのものにも興味が湧いてくることでしょう。スマートフォンに届いたメッセージを読むためには、点字を学ぶ必要がありますが、この学習の過程もまた新たな体験となるはずです。ただし、メッセージは英数字やローマ字での入力が前提となり、現時点では漢字やひらがな、カタカナの点訳には未対応ですので注意が必要です。
受賞歴と認知度の向上
Dot Watchは、革新的なデザインと機能性により「ifデザインアワード」や「Spike Asia」など、数多くのデザインアワードで高い評価を受けています。2018年には、HACK OSAKA 2018のHack Award 2018 Gold Prizeを受賞し、これにより国内でもその存在感が増しています。
クラウドファンディングでの支援
「Dot Watch」は、クラウドファンディングを通じて多くの支持を集めており、これにより実現した背景があります。
- - 主催:Dot Incorporation
- - 募集期間:2021年1月28日(木)〜2020年2月27日(土)
- - 発送予定:2021年3月末。
Dot Watchの登場は、視覚障がい者の方々にとって、より豊かな生活を提供する革新であると言えるでしょう。今後もこのような製品の普及に期待が高まるばかりです。