横浜に新たに誕生した壁画美容室、芸術が導く美への目覚め

横浜に誕生した美容室の壁画

株式会社OVER ALLsは、横浜に新たにオープンしたシェアサロンJAMの壁に特別な壁画を描きました。この壁画は「美に目覚めた子供」をコンセプトに、大小さまざまなサイズで描かれています。エントランス部分はW4.1m×H2.2m、廊下部分にはW6.3m×H2.2m、W1.2m×H2.2mの作品が配置されています。制作には7日を要し、ペンキやスプレーといった画材が使用されました。

壁画制作の背景

このプロジェクトの背後には、シェアサロンJAMの掲げるミッション「ビューティシャンの可能性を無限大に広げる」という想いがあります。全国に展開するJAMでは、美容業界をリードする新世代のビューティシャンたちがそれぞれの才能を発揮できる環境を猶予しています。この壁画は、美的な感覚の目覚めを象徴するものであり、子供の純粋な好奇心や喜びを表現しています。

「美への目覚め」のテーマ

「美への目覚め」は、JAMの各店舗で共通のテーマです。このテーマをもとに、横浜店では初めての試みに挑戦し、「フラワー」との融合を試みました。横浜は「ガーデンネックレス」と称されるほどに美しい花々が咲き誇る街です。この風景からインスピレーションを得て、壁画には花のヘッドドレスをつけた子供の姿が描かれています。それは訪れる全ての人に「美を楽しむ心」を芽生えさせることを目指しています。

過去の壁画と連携する「うちの子」シリーズ

この横浜店の壁画は、OVER ALLsによる「うちの子」シリーズの第10作目となります。これまでの作品も同様に「美への目覚め」がテーマでしたが、横浜店では新しい表現を模索しています。他の店舗の壁画と同様に、この作品も「うちの子」として店舗のビューティシャンたちに親しまれています。

代表・赤澤岳人の物語

株式会社OVER ALLsの代表である赤澤岳人氏は、1981年に生まれ、いわゆるロスジェネ世代の一人です。就職氷河期に私服で面接に挑んだものの、全滅し、大学院に進んだ後も弁護士の夢を断念しニートとして過ごしました。それでも自己表現の場を見つけ、新規事業のコンテストで優勝するなどし、独立してOVER ALLsを設立。

赤澤氏は、壁画を通じて「こころが沸き立つ感情」を取り戻そうとしています。これは、個人の表現を促し、社会全体に希望をもたらしたいという彼の思いから来ているのです。彼の創造した壁画は、単なる装飾ではなく、心に訴えかけるメッセージを持っています。