2026年卒業予定学生の就職活動動向
株式会社キャリタスが実施した調査によると、2026年3月に卒業予定の大学4年生および理系の大学院生を対象にした就職活動の現状が明らかになりました。調査は2025年4月1日から6日までの間に行われ、1,134名の学生が回答しました。
エントリー社数と会社説明会の参加状況
調査結果によると、一人当たりのエントリー社数は平均21.8社で、前年同期の22.6社からわずかに減少したことが分かりました。また、会社説明会に対する学生の希望としては、会場型やライブ配信の場合、1時間から1時間30分程度の所要時間を望む声が多い一方で、オンデマンドの場合は、より短い時間を希望する傾向が見られました。
選考試験に関する状況
選考試験に関しては、エントリーシート(ES)の提出、筆記試験、面接試験のいずれも約9割の学生が経験しており、最終面接の経験者も7割に上ることがわかりました。しかし、約半数(49.9%)の学生が「ESの締切が早過ぎて応募できなかった企業がある」との声を上げており、早期の締切が就職活動に影響を及ぼしていることが不安材料となっています。
内定状況
4月1日現在の内定状況は、全体の内定率が64.9%で前年同期の62.8%を上回る結果となりました。内定を得た学生は全体の24.6%であり、まだ就職活動を続けている学生は約70.5%と、多くの学生が今後の選考を控えている状態です。
本命企業の選考状況
本命企業の選考については、現在受けている学生が27.0%、これから選考が始まる学生は22.2%と報告されており、選考が終了したという学生は前年度よりも増加し、41.0%に達しました。
就職活動継続学生の動向
活動を継続している学生の志望業界では、「情報処理・ソフトウエア」が最も多く、次いで「インターネットサービス」が続く結果となりました。
魅力を感じる採用形態
さらに、魅力を感じる採用形態としては、「総合職採用(メンバーシップ型)」が最も多く挙げられ、「初期配属確約採用」も増加傾向にあるようです。
この調査を通じて、2026年度卒業予定の学生たちの就職活動における困難な状況と選好が見えてきました。企業側は、学生の意向や状況を踏まえた採用活動を行うことが求められます。
詳細な調査レポートについては、
こちらから参考にしてください。
調査概要
- - 調査対象:2026年3月卒業予定の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生を含む)
- - 回答者数:1,134人(文系男子226人、文系女子486人、理系男子267人、理系女子155人)
- - 調査方法:インターネット調査
- - 調査実施:株式会社キャリタス/キャリタスリサーチ