大人のための文化・教養誌『サライ』特集:「麺」
2024年11月9日、最新号『サライ』12月号が発売されます。特集は「『麺』の大国ニッポン」。今回は、日本人が愛してやまない麺の深い歴史と文化に迫ります。日本は、手延べのそうめんや切り麺のうどん、蕎麦、ラーメンといった、多彩な麺の種類を誇る国です。
特集内容の概要
第1部:麺の伝来と進化
麺が日本に伝わったのは奈良時代。その始まりは、文献に登場する練った小麦粉を縄状にした索餅(さくべい)です。この麺は、宮廷の儀式に欠かせないものでした。以降、麺は日本人の嗜好に応じてさまざまに変化し、現在の多様な形へと進化を遂げました。大きく分けると、「手延べ麺」と「切り麺」が存在します。
手延べ麺の代表としては、三輪そうめんが有名です。江戸時代から変わらぬ工程で作られるそうめんは、約2mの長さに伸ばされ、乾燥させられます。また、コシの強さで人気のさぬきうどんや、江戸っ子に愛される蕎麦切りも魅力的です。これらの麺の歴史や作り方について、詳しく解説します。
第2部:国民食・ラーメンの魅力
ラーメンは、日本の国民食として確立されました。麺、スープ、具材が絶妙なバランスを成すラーメンは、どのように誕生し、広まったのでしょうか。東京・浅草の大衆食堂で生まれたラーメンは、戦後に全国へ伝播し、各地にその土地ならではの特色を持つご当地ラーメンが誕生しました。
さらに、インスタントラーメンの登場は食文化を大きく変える要因となりました。60年以上も愛される「チキンラーメン」の開発秘話や、その背景についても深く掘り下げていきます。
特別企画:暖炉のある湯宿
特集の第2部では、「暖炉のある湯宿」をテーマに、寒い季節にぴったりの宿泊施設を紹介します。炎が持つ癒し効果は言うまでもなく、薪の香りやはぜる音も訪れる人々に安らぎを与えます。
俳優の篠井英介さんが、群馬県の「高原のホテルラパン」を案内。暖炉の傍らには、500冊の蔵書を揃えたライブラリーもあり、読書をしながらのくつろぎの時間を楽しむことができます。
特別付録:モネ水と光のカレンダー
今号の特別付録には、2025年のカレンダー「モネ水と光の12か月」が付いています。印象派の巨匠クロード・モネの名画を1年間楽しむことができ、国立西洋美術館で開催中の「モネ睡蓮のとき」から厳選された12枚が収められています。
過去の魅力を再発見
私たちが日常的に食べている麺には、日本人の歴史や文化が色濃く反映されています。『サライ』12月号を通じて、日本の麺文化を様々な角度から再発見してみてはいかがでしょうか。この特集は、麺好きの方々にはたまらない内容です。老舗の技術や伝統、そして新たな試みが交錯する日本の「麺」に、ぜひ一度触れてみてください。