東北・九州の若年富裕層「令和リッチ」調査
株式会社読売広告社(通称YOMIKO)は、20代から40代の若年層に特有の富裕層「令和リッチ」を分析する調査を行いました。この調査では特に東北・九州エリアに着目し、一般層と比較した際の「令和リッチ」の消費傾向の違いを掘り下げました。
調査の背景
「令和リッチ」とは、現代の富裕層を象徴する新しい消費トレンドを指します。YOMIKOはこのトレンドを「起業家リッチ」「世襲リッチ」「ダブルエンジン」の三つのカテゴリーに分類し、それぞれの特性を分析しています。
今回の調査は東北・九州地方に焦点を当て、既婚者を一般層と定義した上で、それぞれのカテゴリーに属する人々の消費行動の変化を探りました。調査対象は2025年2月に行われ、総サンプル数は972。
調査結果のポイント
1. ローカル令和リッチの大多数は世襲リッチ
調査の結果、東北・九州エリアにおいては「世襲リッチ」が圧倒的多数を占めることがわかりました。具体的には、東北では世襲リッチが65.7%、九州でも58.5%に達しました。一方、起業家リッチは東北で24.8%、九州で31.1%と、まだ少数派となっています。
2. 令和リッチは地方でも消費を牽引
高額消費の項目では、特に東北において「習い事」が一般層よりも+11.4ポイント、さらには「装飾品・宝飾品」が+7.7ポイントと高い結果を示しました。九州では「家具・家電」が+15.0ポイント、そして「国内旅行」が+13.7ポイントで高額消費の傾向が際立っていました。
3. エリアによる高額消費ニーズの違い
高額商品に対する欲求も明確でした。両エリアの共通項目の上位には「株・投資信託」や「投資用住宅」が位置していますが、東北では「高級ジュエリー」や「自動巻き・手巻きの腕時計」へのニーズも高く、九州では「高級国産車」が特に求められていました。また、消費意識にも地域差が見られ、東北では「他人から見えないものは安物で良い」というコスト意識が強く、九州では直感的な消費が目立つという結果が得られました。
調査概要
調査はインターネットを使用し、男女問わず25歳から49歳を対象に実施しました。サンプル数は972件で、地域は東北(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)と九州(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島)に分かれています。また、世帯年収や資産保有状況など、参加者の基本属性も考慮されました。
興味のある方へ
本調査の結果やデータに興味をお持ちの方は、YOMIKOのインダストリーコンサルティングセンターにお問い合わせいただくと、関連するサービスやデータの販売について詳しい情報を得ることができます。
YOMIKOは、ただの広告ビジネスにとどまらず、社会課題の解決を目指して幅広い領域でのコンサルティング事業を展開しています。今後も新しいトレンドを踏まえたビジネス戦略を提案していきます。