第一カッター興業が先進技術「CoolLaser G19-6000」を導入

第一カッター興業が新技術を導入

第一カッター興業株式会社（本社：神奈川県茅ケ崎市）は、株式会社トヨコー製の高出力レーザー塗膜除去装置「CoolLaser G19-6000」を導入したことを発表しました。この最新型のレーザー装置は、橋梁や港湾、エネルギー関連のインフラ構造物に対応しており、環境に優しく使いやすい下地処理技術としての運用が始まります。

導入の背景

近年のインフラ補修においては、粉塵の飛散や長時間作業による作業者への負担、塩分や汚染物の残留といった課題が浮上しています。これらの問題に対処するため、レーザー除去技術が有効な手段として注目されています。第一カッター興業は、この技術を駆使することで、作業環境を改善し、高品質な塗膜の再塗装を可能にすることを目指しています。

CoolLaser G19-6000の特長

「CoolLaser G19-6000」は、5.4kWのCW（連続波）レーザーを使用し、非接触型で塗膜や錆を効果的に除去します。この装置の主な特長は以下の通りです：

- クリーン施工：副生成物が少なく、作業中に発生する粉塵や廃棄物を大幅に抑制します。
- 低負荷作業：レーザー照射による反力がほとんどなく、作業者の身体への負担を軽減。長時間の施工が可能です。
- 塩分や汚染物の除去：表面に残った塩分や不純物も同時に取り除けるため、再塗装の密着性と耐久性を高めます。
- 可搬性と現場適応力：4tウイング車に載せられるコンパクトな設計で、難しい現場でも柔軟に対応。最大100mの距離までレーザーを伝送できるため、現場のレイアウトも自由自在です。

今後の展開

第一カッター興業では、今後「CoolLaser G19-6000」を活用して、施工現場での試験施工やデモンストレーションを行い、実用性の高いレーザー施工技術を確立していく予定です。顧客のニーズに応じた柔軟な技術提案を行いながら、環境負荷を低減し、安全性を向上させつつ、高品質な施工を提供することで社会インフラの維持に貢献してまいります。今後の施行現場から目が離せません。