文化財貸与促進事業
2025-01-14 10:13:08

文化財の魅力を地域へ届ける!所蔵品貸与促進事業が始まる

地域文化を豊かにする「国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」



令和8(2026)年度、独立行政法人国立文化財機構の文化財活用センター(通称:ぶんかつ)は、全国の美術館・博物館に対して、独自の所蔵品を貸与する「国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」を通じて文化の価値を広める活動を開始します。この事業は、国立文化財機構が所蔵する貴重な文化財を、地域の博物館や美術館に貸し出すことで、文化財に触れる機会を地域住民に提供し、さらには地域文化の活性化を図るものです。

1. 事業概要と申請について



このプロジェクトは令和7(2025)年4月1日より実施され、東京国立博物館や京都国立博物館など、国内の主要な国立機関からの所蔵品を1年後からの展覧会で使用することが可能になります。これまでに、42の施設がこの事業で展覧会を開催し、地域の文化を豊かにしてきました。

事業に参加できるのは、文化庁による承認を受けた公開承認施設または博物館法で定められた登録博物館です。美術館や博物館は、まず申請リストを作成し、貸与を希望する作品を選ぶ必要があります。選択は、自らのテーマに基づいて自由に行うことが可能です。

2. 貸与される作品の例



貸与される文化財にはさまざまな分野があります。例えば、時代や地域を代表する日本の考古資料、または著名な画家黒田清輝の作品などが含まれます。具体的には以下のような作品が挙げられます:

  • - 深鉢形土器(縄文時代・前3000~前2000年) — 長野県伊那市出土
  • - みみずく土偶(縄文時代・前1000~前400年) — 埼玉県鴻巣市出土
  • - 埴輪 馬(古墳時代・6世紀) — 群馬県伊勢崎市出土

これらは、各地域の文化史や美術史に関連した品々で、地域における文化的な資源として活用されます。

3. 地域への影響と意義



この事業の実施目的は、地域の文化資源を強化し、観光振興にも寄与することです。特に地方においては、国立文化財機構の所蔵品に触れる機会が限られており、それを解消することで、地域住民も文化に対する理解と愛着を深めることが期待されています。

日本とアジアの歴史や伝統文化を広めることも重要な目標の一つです。文化財を通じて地域文化が根付くことで、次世代への文化財の継承が進みます。

4. 参加を呼びかける



「国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」は、地域の美術館・博物館にとって大きなチャンスです。自らの特色を生かした展覧会の企画が可能となり、地域の表現を高める絶好の機会が提供されます。申請に関心のある施設は、公式ウェブサイトで正確な情報を確認し、必要な手続を進めてください。

この取り組みを通して、地域に新しい文化的な風を吹き込むことができるでしょう。文化財の魅力を地域へと届ける「国立文化財機構所蔵品貸与促進事業」への参加を心よりお待ちしております。


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会社情報

会社名
国立文化財機構 文化財活用センター
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