カプセルトイ市場の急成長を分析
2025年、カプセルトイ市場の出荷ベースの規模が約1960億円となり、前年同時期の1410億円から39%の増加を記録しました。これは業界全体の成長を示すものであり、今後の市場動向においても引き続き関心が集まります。一般社団法人日本カプセルトイ協会(JACTA)が行った調査によると、カプセルトイに取り組む41社から得たデータに基づくものです。
市場状況の詳細
カプセルトイの市場は、単なる一過性のブームを超え、安定した購入層を形成しています。調査対象は主に国内向けのカプセルトイマシンを専門にしたため、イベント向けや企業オリジナル商品は含まれていませんが、これらを織り交ぜると市場規模は2000億円を超えると考えられています。
店舗型のカプセルトイ専門店は全国的に増加し、2026年初めには900店舗以上に達しました。このトレンドは2021年頃から始まり、今や数百店舗の拡大をもたらしています。
メーカーの動向
現在、カプセルトイメーカーは約70社に達し、参入の障壁は低くなっていますが、流通構造が複雑で、カプセルを扱うベンダーへの参入は依然として困難です。そのため、既存の店間でのシェア争いが続いています。
商品単価と大型化
円安や原材料価格の高騰により、商品単価が上昇し、特に400円と500円の製品がその半数を占めました。新型のカプセルトイマシンの導入により、大型のフィギュアやぬいぐるみも商品化されるようになり、多様な商品ラインナップが市場に登場しています。
トレンドの変化
カプセルトイの購買層は従来の20〜30代女性に限らず、年齢や性別を超えて広がっています。日本人一人当たり年間約4〜5個のカプセルトイを購入するおおよその計算となり、日常的なアイテムとして定着していることが浮き彫りになりました。
平成キャラブームと推し活
特に人気を博しているのは「平成女児ブーム」で、サンリオやたまごっちなどのリバイバル商品が注目を集めています。また「推し活グッズ」の需要も高く、多様な商品仕様が展開されています。
インバウンド需要とその影響
2025年下半期に入ると、中国からの観光客の減少が懸念されるものの、全体としての売上には大きな影響はありませんでした。特に観光地周辺ではインバウンド客が依然として多くを占めており、人気アニメの影響でカプセルトイの売上も好調です。
専門店の新たな戦略
近年、企業コラボ商品が市場に飽和状態となりつつある中、特定のファン層をターゲットにしたクリエイターズグッズが増加しています。これにより、各社はSKU(在庫保有単位)の拡大やオリジナル商品の導入を図り、差別化を進めています。
2026年の展望
2026年にはさらなる市場拡大が予測されており、路面店の増加も期待されています。また、カプセルトイメーカーへの新規参入や、シェア確保を狙った業務提携、業界再編の動きも見受けられます。2025年内にカプセルトイ関連企業のM&Aも複数件発生しており、他業種からの注目も集まっている状況です。市場の進化が今後も続く中で、カプセルトイ業界は誰もが注視する存在となるでしょう。