乳児の頭蓋健診およびヘルメット治療が順天堂医院で始まる

順天堂大学附属順天堂医院での乳児向けのヘルメット治療

2023年、東京都文京区にある順天堂大学医学部附属順天堂医院では、赤ちゃんの頭の形に関する健診が始まります。この取り組みは、頭の形が歪んでしまう病気がある乳児に向けてのもので、特に病的な頭蓋変形症に対するヘルメット治療が導入されます。

この治療は、株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーが開発した特製のヘルメットを用いたものです。赤ちゃんの頭の形を矯正するために、フルオーダーメイドで製作されるこのヘルメットは、医療現場での30年以上の経験と高い技術を基にしています。

ヘルメット治療の流れと特徴

ヘルメット治療は、赤ちゃんの頭の歪みの原因が病的なものであるか向き癖によるものかを判断し、適切な治療を提供するものです。向き癖などで頭の形が歪んでいる場合は、「0歳からの頭のかたちクリニック」での治療が行われます。この提携機関との連携が新たに整い、順天堂医院の医師は患者を紹介し、ヘルメット治療が受けられる体制が確立されました。

当社のヘルメット治療では、赤ちゃんの頭部を精密に計測し、個々のニーズに合わせたフィッティングが実施されます。これにより、安全性や治療効果が大きく向上します。また、ヘルメットの改良に向けた技術開発も進められていて、より効果的な治療が期待されています。

医療機関としての役割

順天堂医院の医師は、ヘルメット治療の効果を最大限に引き出すため、定期的な診察を行い、治療のたびにヘルメットのインナークッションを変更するシステムも導入しています。これにより、赤ちゃんの頭部の成長や状態に応じたカスタムメイドな治療が実現されます。

医師同士の情報共有や治療に関する研修会も行われ、チーム全体で患者に質の高い医療を提供できるよう努めています。

頭の形の測定と治療方法

赤ちゃんの頭の形の測定は、専門の3Dスキャナーを使用するだけでなく、スマホアプリ「赤ちゃんの頭のかたち測定アプリ」でも行えます。このアプリは多くの家庭で利用されており、頭蓋の形状データを医師の診察に役立てることができます。

教育機関との協力により研修を重ねている医師たちは、最新の治療法や技術を駆使しており、高い信頼性を誇っています。今後も、順天堂医院と提携クリニックとの協力体制を維持し、質の高い医療を提供していくことが期待されています。