MOBIが目指す持続可能な未来への第一歩
モビリティ業界におけるブロックチェーンの導入と標準化を推進しているMOBIは、このたびWeb3グローバルバッテリーパスポート(GBP)のMVP(Minimum Viable Product)開発に成功したことを発表しました。この開発には、トレードログ株式会社を含む多くの企業が参加し、共同で新しいテクノロジーの検証を進めています。
開発プロジェクトの参加者
プロジェクトには、アンリツ株式会社、株式会社デンソー、日置電機株式会社、本田技研工業、マツダ、日産自動車といった名だたる企業が協力。これにより、DID(分散型識別子)およびVC(検証可能な資格証明)を活用したテストネットの確認を行い、バッテリー識別のための新しいレジストリを構築しました。これにより、関係者は自己主権型アイデンティティを管理できるようになります。
バッテリーパスポートの意義
バッテリーパスポートは、バッテリーのライフサイクルに関する情報をデジタルで記録し、透明性とトレーサビリティを高めることを目的としています。このデジタル証明書により、バッテリーの製造から使用、メンテナンス、さらにはリサイクルまでの情報を一元管理できます。この仕組みを通じて、サプライチェーン全体での情報共有が可能になり、持続可能な管理と資源循環の促進に貢献します。
既にEUでは、2027年からこれらのバッテリーに対するデジタル記録管理の義務化が予定されており、グローバルな視点で見ても必要不可欠な手段となっています。
デジタル管理の必要性
現在のバッテリー業界は、複雑なバリューチェーンや業界ごとの分断により、データの共有が難しい状況です。加えて、EUやアメリカの政策により、バッテリーライフサイクルの追跡が義務付けられています。MOBIはこうした課題を解決するため、標準化された通信プロトコルと自己主権型アイデンティティを兼ね備えたWeb3マーケットプレイスの導入が急務であると考えています。
今後の展開
プロジェクトの第二ステージでは、Citopiaという分散型マーケットプレイスを通じて、業界間での相互運用可能なGBPの構築を目指します。また、さらに多くのサービスやアプリケーションの開発に向けて、バッテリーやカーボンクレジットの管理、電気自動車の取引などのデジタルサービスを展開予定です。
この活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目指す当社は、今後もさらに進んだ取り組みを進めてゆきます。
MOBIとトレードログの概要
MOBIは2018年に設立され、モビリティ業界におけるブロックチェーン技術の導入を推進するグローバルなコンソーシアムです。全世界に100以上の会員企業を持つMOBIは、標準規格の策定を通じて業界の発展をみつめています。トレードログ株式会社は、2018年に設立され、特にバッテリーのトレーサビリティに関する取り組みに注力しています。両者の協力により、新たなビジネスモデルの形成が期待されます。
取材に関するお問い合わせ
トレードログ株式会社
担当:石黒
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