知識を身につける防災絵本
2025年8月28日、株式会社KADOKAWAから親子で学べる防災絵本『親子で学ぶ「そのとき」どうする? おおじしんから いのちをまもるえほん』が発売されます。これは特に防災の日である9月1日を前に、親子で大地震に備えるための一冊として、教育における重要性が高まることが期待されています。
大地震に備えるための力を
この絵本は、大地震が突然やってきたとき、もしも子どもだけがいる時にどう行動するかを考えるための内容が詰まっています。家屋が崩れそうなら、火事が起きたら、津波の危険がある場合にはどうするかなど、災害発生の瞬間から様々な危険に対処するための「どうする?」が描かれています。これにより、子どもたちは自ら判断し、行動する力を育むことができます。
読むことでわかる避難行動
絵本は時系列に沿ってストーリー展開されており、避難する際の動作や注意すべきことがわかりやすく解説されています。本編はすべてひらがなで構成されているため、未就学児でも自分で読むことができるのが特徴です。さらに、各章には避難所生活に関する重要なポイントも詳細に取り上げられています。
保護者向けの情報も充実
この本は、子どもだけでなく保護者に対する情報も豊富です。巻末には、避難時に備えておくと便利なアイテム一覧も提供されています。これを参考に、あらかじめ家族で防災用の品を準備しておくことができるでしょう。
読者からの実体験の声
刊行前にモニターによる感想が寄せられ、実際の被災経験から絵本の必要性を強く感じたという意見が多くありました。例えば、能登半島地震を経験した親は「この絵本に描かれていることが実際に私たちが経験した出来事と非常に似ていた」と語り、避難訓練の重要性にも触れています。これらの声は、絵本が持つ現実的な価値を示しています。
合同教育や避難行動の重要性
また、教育者や防災教育サークルの代表は「避難時の犯罪リスクや注意すべき点に関する知識が重要」と強調し、親子でのコミュニケーションや備えの重要性を伝えています。親子で読んで一緒に学び、実践することで知識がより一層有意義になるという意見も多いです。
希望のメッセージを込めて
この絵本を通じて、子どもたちが未来の自分を守る力を育むことができ、災害時の不安を少しでも和らげる手助けになることを願っています。実際に昨年の地震を経験した家庭でも、これを読んだ後、家の中で安全な場所を一緒に考えるなどのアクションが生まれたようです。
書誌情報
この絵本の詳細は以下の通りです。
- - 監修:清永奈穂
- - イラスト:石塚ワカメ
- - 発売日:2025年8月28日
- - 定価:1,980円(本体1,800円+税)
- - ISBN:978-4-04-116006-0
子どもたちが将来にわたって自己防衛の意識を持つための一助として、この絵本をぜひご利用ください。