ゲオの中古スマホ調査、iPhone人気と節約志向の背景に迫る

2024年9月20日、待望の「iPhone 16」シリーズが市場に登場するこの時期、ゲオは全国約1,000店舗を通じて行った中古スマホに関するアンケート調査の結果を発表しました。この調査は、中古スマホ市場が盛況である背景や、次回のスマホ購入時の傾向を探るものです。物価上昇や節約志向が強まる中、消費者のスマホ選びにはどのような変化が見られるのでしょうか。

調査結果のハイライト

調査によると、メインで使用されているスマホの76%は「iPhone」と「Android」に分かれており、56.1%がiPhoneを使用しています。一方、次回の購入予定に関しても、iPhoneが56.7%、Androidが43.3%という結果でした。このことから、消費者は今後も同じスマホブランドを選ぶ傾向が強いことが分かります。

特にiPhoneを選ぶ理由として最も多いのは「使い慣れているから」となり、72.1%がこれを挙げています。Androidでも同様に72.7%が使い慣れを理由に挙げており、スマホの買い替えはブランド間の移行が少ないことを示唆しています。

中古スマホの検討状況

次回のスマホ購入時に中古端末を選ぼうと考えている人は、35.3%という結果が出ました。この調査で最も多くの理由を挙げられたのは「価格が安いから」で、80.1%がこの理由を選択しています。加えて、48.7%が「必要充分な機能を備えているから」という理由も挙げました。

一方で、64.7%は中古スマホの購入を検討しない理由として「中古品に抵抗がある」「すぐに壊れそう」「汚れ・キズが気になる」などを挙げており、中古品への心理的な壁も明確に存在しています。

スマホ売却の実態

調査対象者の中で、スマホを売ったり下取りに出したことがあると答えた人は35.2%に留まりました。多くの端末がユーザーにとって「埋蔵携帯」として放置されている状況を浮き彫りにしています。これらのスマホの総価値は約6兆5千億円に上ると推定されています。

また、売却経験がある人の70%が「現金化できるから」と答え、経済的利益の観点からも売却が支持されています。それに対して、売ったことがない理由は「個人情報が心配だから」が50.1%を占めています。個人情報保護の意識が高まる中、売却へのハードルを下げる施策が求められるでしょう。

ゲオの中古スマホサービス

ゲオでは、買取の際に厳重なセキュリティーのもとでデータの完全消去を行い、安心して売却できる環境を整えています。また、スマホ査定アプリを利用することで自宅にいながら簡単に買取価格を知ることができる便利なサービスも展開しています。

さらに、画面割れや破損したiPhoneでも買取を行っており、多くの利用者がこれまで諦めていた端末を売却する機会を提供しています。これにより、消費者のニーズに応じた柔軟なサービスが実現されています。