新たな時代の公共インフラ管理へ向けた提携
2024年12月20日、いであ株式会社とブルーイノベーション株式会社は、日本国内の公共インフラにおける点検、防災、物資輸送といった重要な分野において、戦略的な業務提携に関する覚書(MOU)を締結しました。この新たな連携によって、両社はドローンやロボティクス技術を駆使し、公共インフラの維持管理をより効率的に、また災害時の対応力を向上させることを目標としています。
背景にある課題とは
日本の多くの公共インフラは高度経済成長期に建設され、現在その多くが老朽化が進行中です。港湾やダム、橋梁、道路などのインフラ点検のニーズは高まっており、デジタルトランスフォーメーション(DX)による効率化と安全性の確保が求められています。このような社会課題に対処すべく、いであとブルーイノベーションはそれぞれの強みを活かし、シームレスなドローン技術を用いた新しいソリューションの共同開発を進めていく方針です。
いであ株式会社は、環境アセスメントや社会基盤の整備を行う建設コンサルタント事業を主な柱とし、情報システムや海外事業においても活動しています。特に中期経営計画において、新技術の利活用や防災・減災対策、再生可能エネルギーへの対応にも力を入れています。
一方、ブルーイノベーション株式会社は、遠隔でドローンやロボットを統合的に制御できる「Blue Earth Platform(BEP)」を基盤にした点検ソリューションの開発に取り組んでいます。国土交通省や東京大学との共同研究によって、ドローン用の離発着場「BEPポート」も開発しており、現在はドローン物流の社会実装に力を入れています。これにより、災害時の支援や効率的な点検業務が実現可能となります。
提携の意義
この提携は、公共インフラの維持管理に対する技術革新を加速させ、サステイナブルで安全な社会の構築に寄与します。両社の代表者たちも、この連携がもたらす未来に期待を寄せており、的確な点検ソリューションの開発によって人々の生活をより豊かにすることを目指しています。
いであの田畑社長は、「安全・安心で快適な社会の持続的な発展に向けて、技術の創造が求められる時代です。ブルーイノベーションと連携することで、インフラDXの加速を図り、新たなソリューションを提供できると信じています」と述べています。
また、ブルーイノベーションの熊田社長も、「公共インフラの維持管理において、いであ様との連携が非常に嬉しいです。共に技術を開発し、災害対策やインフラ整備において貢献したい」と語っています。
会社概要
いであ株式会社
- - 所在地:東京都世田谷区
- - 設立:1953年5月
- - 主な事業:環境コンサルタント、社会基盤整備、情報システム
- - Webサイト: いであ株式会社
ブルーイノベーション株式会社
- - 所在地:東京都文京区
- - 設立:1999年6月
- - 主な事業:ドローン技術を活用した点検ソリューション、教育・物流ソリューション
- - Webサイト: ブルーイノベーション
この提携により、公共インフラの未来が大きく変わり、より安全で持続可能な社会の実現が期待されます。