戸田真琴監督の初作品『永遠が通り過ぎていく』
AV女優で文筆家の戸田真琴が監督デビューする新作『永遠が通り過ぎていく』が、一般公開日を迎えることが発表されました。2019年から始動した「戸田真琴実験映画集プロジェクト」を通じて、彼女自身の経験や感情を映像で語り直す試みがなされました。
自伝的短編3篇
この映画には、戸田監督が手がけた自伝的要素が色濃く反映されています。以下の3つの短編が収められています。
1. 「アリアとマリア」
植物園を舞台に、二人の少女が互いの運命について語り合う物語。彼女たちは代々受け継がれた宿命を解析しあいながら、自分たちの存在について深く考察します。
2. 「Blue Through」
キャンピングカーでの旅を通じて出会った男女の短いが印象的な交流を描いた作品。刹那的な経験が、彼らの心にどのような影響を与えるのかがテーマです。
3. 「M」
監督自身の送った手紙を元に、大森靖子が書き下ろした楽曲を使用した作品。喪失感と祈りが織り込まれた賛美歌ともいえる作品です。
監督のメッセージ
戸田はこの映画を通じて、自身のストーリーを多くの人に伝えたいと考えています。「君は物語を生きている。」という言葉で暗に示される彼女の思いは、見る人に深く届くことでしょう。また、彼女は映画との対話を通じて、過去の自分と向き合わせる重要性を強調しています。
公開情報
『永遠が通り過ぎていく』はアップリンク吉祥寺で上映されます。映画館での上映は、一年間の自主配給での反響を受けて実現したもので、切実な内容と美しい映像が一体となる期待が高まります。
上映場所・スケジュール
住所: 〒180-8520 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目5−1 パルコ地下 2階
公式URL
観客は詩的かつ私的な短編集によって、感情と思索を呼び起こされることでしょう。戸田真琴監督の独自の視点で描かれる物語を、ぜひご注目ください。
作品クレジット
- - 出演: 中尾有伽、竹内ももこ、西野凪沙、白戸達也、國武綾、五味未知子、イトウハルヒ
- - 音楽: AMIKO / GOMESS
- - 監督・脚本・編集: 戸田真琴
- - 劇中歌: 大森靖子
- - 配給: para (C) Toda Makoto
詳細は
公式HP でご確認ください。