愛知のウェディング業界を未来につなぐ新たな一歩
少子高齢化が進む日本において、特にサービス業の中でもブライダル業界は、若者の就職意識の変化や都市部への流出が影響し、人材採用が年々厳しくなっています。愛知県内でも同様の問題が報告されており、結婚式を支えるプランナーやサービススタッフ、美容部員など、あらゆる職種での慢性的な人材不足が続いています。
このような厳しい状況を打破するために、愛知ウェディング協議会は「安心して結婚式を挙げられる地域づくり」を目指して、業界の人材確保に向けた合同企業説明会を開催することを決定しました。これは業界全体が協力して行う重要なイベントであり、多くの学生にとっての出発点ともなっています。
結婚式業界の現状と課題
新型コロナウイルスの影響による事業の倒産や、結婚式の開催直前に会場がなくなるといった事例も報告されています。これに伴い、愛知県内の結婚式文化を維持し、新郎新婦が安心して結婚式を挙げられる環境を守るためには、地域に根差した企業の支援が不可欠です。
そのため、愛知ウェディング協議会は、学生と企業を直接つなげる場を設け、この業界への興味を引き出し、未来の人材を育てることに力を入れています。合同開催の形式は、他の競合企業とも協力し、多くの学生に触れる機会を提供するための有効な手段です。
イベントの詳細
2025年12月9日(火曜日)、名古屋市中村区のエルダンジュナゴヤで開催される本イベントは、大学生や専門学校生、そして地方からのU・Iターン希望者を対象としたものです。参加予定企業は12社で、多角的なブライダルサービスを提供する企業が参加します。プログラムには企業プレゼンテーション、個別相談、質疑応答、自己分析セミナー、そしてネットワーキングの時間が含まれます。
定員は150名で、事前登録制、参加費は無料です。参加学生たちは、熱心に企業の説明に耳を傾け、メモを取る姿が印象的でした。このように、参加学生からは様々な声が寄せられ、「多様な業種の話を聞けたことが新たな気づきになった」との感想も見受けられます。
過去の実績と高評価
前回の2024年12月のイベントでは、230名以上の学生が参加し、非常に盛況を博しました。参加者の99%以上が「参加して良かった」と回答したことから、成功を収めたと評価されています。企業側からは、「普段出会えない学生と交流できた」「やる気溢れる学生との出会いが新たな刺激になった」と、好意的な意見が多数寄せられました。
継続するウェディング文化のために
愛知ウェディング協議会は、100年後にも地域の結婚式文化を守り続けるため、「結婚式」の意義や魅力を伝え、企業と学生との接点を増やすための活動を続けています。このイベントが地域の結婚式文化を未来へとつなぐ重要なステップとなることを期待しています。
地域に根差した企業が元気であることは、愛知の結婚式文化を支える強力な基盤であり、地元に住む若者たちが地元で働き、結婚したいと思える環境作りが今後の課題です。愛知ウェディング協議会の活動を通じて、地域と結婚式業界の未来に期待が寄せられています。
お問い合わせ
取材に関するご希望は、以下のメールアドレスへお問い合わせください。
[email protected](担当:吹原・野口)