成瀬の朗読劇
2025-09-16 15:38:11

朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』の魅力と公演レポート

朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』の魅力と公演レポート



2025年9月13日から15日まで開催された朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』は、シリーズ累計150万部を超えた人気小説を原作とし、その魅力を舞台上で表現しました。この公演は、滋賀県大津市を舞台にした物語で、高校生・成瀬あかりの突き抜けた行動力と周囲との関わりを描いています。特に今回は、成瀬と親友の島崎が組んだお笑いコンビ「ゼゼカラ」の解散を宣言するシーンから始まり、彼女たちの過去を振り返る構成が特徴です。

公演のデザインと表現



本朗読劇は、原作の各エピソードを振り返りながら、登場キャラクターたちの感情を丁寧に表現することに重点を置いています。「膳所から世界へ!」というポーズは公演ごとに異なり、演者がキャラクターに寄り添いながらオリジナルの風味を加え、日替わりキャストとしての特性を生かしています。

初日、9月13日の公演は、出演者の圧倒的なエネルギーで幕が開き、観客を引き込むものとなりました。演じた岩田陽葵が描く成瀬は、明るく前向きなエネルギーを放ち、観客の心をつかみました。彼女の台詞はリズムよく響き、感情の高まりに合わせて自然な変化をもたらしました。「クラスメイトのようなリアル感」とは、まさにこの表現が作り出した舞台の雰囲気を示しています。

一方、島崎役を演じた紡木吏佐は、自然体の語り口で成瀬との掛け合いに温かさを与え、観客からの共感を得ました。また、梅田修一朗演じる西浦は、成瀬への深い理解を表し、物語全体に重要な影響を与えました。

のアフタートーク



各公演後のアフタートークでは、出演者たちが演出の重要性を語り、朗読劇ならではの魅力について触れました。安済知佳は、「台本が同じでも、毎日異なる空気が生まれるのが朗読劇の醍醐味」と語り、その中で観客との相互作用の大切さを再認識しました。ここでの言葉からは、舞台が持つ生の感情やリアルな表現が裾野を広げていることが伺えます。

最終日の公演とアフタートーク



9月15日の最終日では、若山詩音が演じる成瀬が力強く成長する姿を見せ、青木陽菜が演じる島崎との関係性も丁寧に描かれました。言葉だけでなく、視線や立ち姿を通じてリアルな感情が伝わり、物語に立体感を与える演技が堪能されました。石谷春貴が演じる西浦の微妙な感情の変化も印象的で、観客の心をつかむ要素として機能しました。

最終日のアフタートークでは、若山が「この日は初めて皆が一緒になって作り上げた」と語り、緊張感やエネルギーが生まれた様子を語りました。観客との質問のやり取りは、キャストの素直な気持ちを感じさせる温かなものでした。

終幕



朗読劇『成瀬は天下を取りにいく』は、原作の持つ魅力を最大限に生かし、生の舞台ならではの瞬間を堪能できる機会でした。日替わりキャストによる表現の違いが観客に新たな発見をもたらし、記憶に残る時間となったことは間違いありません。次回もぜひ多くの人がこの作品に触れることを期待します。

公演は2025年9月13日から15日の間、草月ホールで行われました。公式HPやSNSで次回公演の情報をチェックすることもお忘れなく。


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会社情報

会社名
松竹株式会社
住所
東京都中央区築地4丁目1番1号 東劇ビル
電話番号

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