バナナペーパーでサステナブルへの一歩を踏み出す
2023年、京都府立京都すばる高等学校では、株式会社高速オフセットの協力でバナナペーパーの商品企画プレゼンテーションが行われました。この授業は、サステナブルな素材として注目を集めるバナナペーパーをテーマに、学生たちが自身の創造力を発揮して取り組む貴重な機会となりました。
バナナペーパーとは何か?
バナナペーパーは、ザンビアのバナナの茎繊維から作られる環境に優しい紙です。従来の紙の製造過程と比べ、より持続可能な選択肢として注目を集めています。株式会社高速オフセットは、この持続可能な紙の普及を目指し、サステナブル紙啓発チーム「KAMIKEN」を設立。より多くの人々にその魅力を伝えるため、さまざまな活動を行っています。
プレゼンテーションの内容
授業に参加した学生たちは、8つのグループに分かれてバナナペーパーを使った商品企画を立案しました。それぞれが設定したコンセプトに基づき、商品名やPRポイントを英語で発表しました。その中には、バナナペーパーを利用した折り紙やマスキングテープ、扇子、お菓子の切り身など、日本の文化と結びつける提案がありました。また、教育冊子やメモ帳、コースターといった実用的なアイデアもあり、学生たちの創造性が光りました。
学びは深まる
参加した学生たちは、「なぜこの商品を作りたいのか」をしっかりと考えており、その想いが伝わる企画に仕上がっていました。バナナペーパーでできたロゴマークには、環境保護の願いが込められており、ビジュアル面でもクオリティが高かったのが印象的です。プレゼン時には、バナナの成長に関する意味やデザインの背景にも言及があり、バナナペーパーを通じて環境意識を高める要素が盛り込まれていました。
実践的な出張授業
授業の後半には、出張授業も行われ、学生たちは実際にバナナペーパーを手に取る機会を得ました。授業では、バナナペーパーの実物を使った「Share Action sheet」を配布し、その触感や独特の風合いを体験することができました。現地のバナナ工場での視察報告や、ザンビアの生活環境についての話が、学生たちの理解を深めました。
さらには、質疑応答の時間も設けられ、学生たちが直接疑問を投げかけることで、より実践的な知識を得ることができました。1年生ながら鋭い質問が寄せられ、会場は活気に包まれました。
未来を担う学生たち
授業後には、「授業を通じて知識が増えた」「バナナペーパーの温もりを感じた」といった感想が寄せられました。また、バナナペーパーの実用性や重要性を理解することで、学生たち自身の意識も変わりつつあることが伺えました。彼らが未来に向かってサステナブルな社会を作る一助となることは、間違いありません。
さらなる活動へ
株式会社高速オフセットの「KAMIKEN」は、学生たちへの啓発活動を通じて、バナナペーパーのさらなる普及を目指します。地域の学校との連携や、社会全体へのエコ意識の拡大を図り、持続可能な未来に貢献する取り組みを続けていくことでしょう。バナナペーパーという素材は、ただの紙ではなく、未来のための重要なツールとなるのです。
このようなプロジェクトが全国に広がることで、学生たちが持つ可能性は無限大です。彼らの提案や理念が実を結ぶ日を楽しみにしています。