九州に初の試み「お口のテーマパーク」
株式会社I&Company(京都市)は、2025年8月22日に九州地域に初めて、家庭での口腔ケアを楽しむ「お口のテーマパーク」を展開します。西部ガスホールディングス(福岡市)との連携によるこのプロジェクトは、正しい口腔ケアの必要性を学ぶ機会が不足している子どもたちを支えるものです。
この取り組みの背景には、家庭の経済状況や教育機会の格差があり、その結果、口腔の健康に対する理解が乏しい層が生まれています。この「口腔の健康格差」は、むし歯などの疾病が増加する原因となり、さらには全身の健康や社会的なウェルビーイングにも悪影響を及ぼします。それを受けて、I&Companyは「すべての人にお口からの健康を届ける社会」を目指し、特に子どもたちに向けて楽しく遊びながら学べるプログラムを提供しています。
「お口のテーマパーク」の目的と戦略
このプログラムは、単なる教育にとどまらず、地域のコミュニティと連携することを重視しています。子どもたちが遊びを通じてお口の健康について学ぶ姿勢を育むことで、家庭や地域社会での行動変容を促進します。
今回の九州での展開は、令和6年度大阪府ビジネス創出支援事業でのマッチングを経て実現しました。西部ガスは、地域社会の発展に貢献する取り組みを積極的に推進しており、コミュニティナース活動を通じて子育て世帯の口腔ケアへの関心が高まっていることが背景にあります。このニーズに応えるため、I&Companyとの協業が行われました。
イベント内容と予定
「お口のテーマパーク」では、親子でお口のケアをテーマにしたワークショップが予定されており、具体的には「お口のこうさく」という活動を行います。親子でお口のおもちゃを作り、セルフケアについて学ぶこのワークショップでは、歯科医師や歯科学生による健康相談も実施される予定です。
このイベントは、次世代の口腔衛生を担う子どもたちに、新たな知識や技術を提供する目的で設計されています。さらに今後は地域特性に応じたプログラムの開発や、デジタルツールを活用したサービスの進化も模索されています。
参加方法と詳細
ワークショップ「お口のこうさく」は以下の日程で実施されます:
- - 日時: 2025年8月22日(金) 11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00(各回60分)
- - 場所: まちの保健室「たねばこ」(福岡市)
- - 対象: 3歳以上(未就学児は保護者同伴)
- - 定員: 各回4組、計20組(先着順)
- - 参加費: 無料
参加希望者は、7月22日よりメールやSNSを経由して申し込みが可能です。完全予約制で、定員に達した時点で受付が終了します。
I&Companyの使命
I&Companyの代表取締役社長、多和実月氏は、今回の九州展開について次のようにコメントしています。「すべての子どもたちが楽しみながら予防歯科の知識を身につけ、生涯にわたる口腔衛生向上に寄与できるよう、地域に根ざした企業と協力して活動を進めます。」
このように、I&Companyと西部ガスホールディングスとの新しい試みは、九州地域における健康増進の一環として、今後の展望が期待されています。地域社会が一つになり、子どもたちの未来を支えていくための大きな一歩と言えるでしょう。