「未来の新聞、江戸川区で生まれる!中高生が描く2042年の夢」
2025年10月29日、江戸川区で中高生が主役となり、未来をテーマにした「未来空想新聞2042」の編集会議が行われました。このプロジェクトは、パナソニックと朝日新聞社が共に手掛け、地域の子どもたちとその未来を考える機会を提供することを目指しています。
今回の特別企画では、6人の中高生が参加し、江戸川区の共育プラザで集められた121件の未来の新聞見出しから選定を実施。選ばれた見出しをもとに、生成AIを活用して空想記事や画像を作成しました。完成した新聞は、2025年11月9日に「未来空想新聞2042江戸川区版」として発行され、地域の施設で配布される予定です。
未来への不安と希望
背景には、2023年にこども家庭庁が実施した調査があります。この調査では、子どもや若者の約7割が自分の将来に不安を感じているとの結果が出ています。少子化やデジタル化が進む中で、新たな視点や希望を持つことが重要と多くの人々が感じる今日この頃、パナソニックと朝日新聞社は「未来空想新聞」を通じて、こうした不安を少しでも和らげるための場を提供しています。
編集会議の流れ
編集会議は、10月15日から26日にかけての期間中、江戸川区内の7つの共育プラザで、未来のあそび場に関する見出しを募集するという形でスタートしました。「17年後にあれば楽しい遊び場」というテーマの下、若者たちの想像力が集約された121件の見出しが寄せられました。
その後、南篠崎の共育プラザで行われた編集会議には、参加した中高生からの中から4名の中学生と2名の高校生が集まり、提出された見出しを一つ一つ確認し、意見を交わしながら最終的な5つの見出しを選びました。中には「公園で遊ぶと“うるさい”と言われるので、体を自由に動かせる遊び場が必要」という意見や、「夏の遊具が熱くならない工夫をしてほしい」という現実的な提案もありました。
「未来空想新聞ジェネレーター」の活用
次に、参加者たちは「未来空想新聞ジェネレーター」と名付けられた生成AIを使って、選ばれた見出しに基づいて空想記事を作成しました。記事のレイアウトを考えた後、画像生成AIも用いて付随するビジュアルを創りあげていきます。初めて触れる技術に戸惑いながらも、その中には新たな発見があり、参加者は驚きと楽しさを感じました。
完成とその後
2025年11月9日、完成した「未来空想新聞2042江戸川区版」は地域の共育プラザや図書館、区役所に掲出・配布され、未来について考えるきっかけを提供しています。中高生の今の思いを反映した新聞は、その後の世代にとっても貴重な手がかりとなるでしょう。
参加した中高生の中には、「新聞作りの想像以上の時間がかかることに驚き、AIなしではどれほどの時間がかかるのか想像つかない」といった感想を持つ者も見られました。自分たちの考えが実際に新聞に載るという経験は、責任感と共に達成感も与えたことでしょう。
このプロジェクトを通じて、パナソニックと朝日新聞社は、多くの人々が未来を語り合う機会を提供し、より良い未来を共創することを目指しています。未来への希望は、私たちの思考や活動によって形作られるものです。今後の「未来空想新聞2042」の展開にも期待が寄せられています。