大阪芸術大学短期大学部と伊丹市が連携協定締結
2023年5月20日、大阪芸術大学短期大学部(以下、大芸短大)と兵庫県伊丹市は、文化や芸術を通じて地域の活性化と次世代の人材育成を目的にした連携協定を締結しました。この取り組みは、両者の共通の目標を追求するもので、地域における文化芸術の推進を図る重要なステップとなります。
連携協定の背景と目的
大芸短大は、地域との結びつきを大切にし、芸術文化に関する学びと創作活動を推進してきました。一方、伊丹市も2024年10月には「伊丹市文化振興ビジョン」を策定し、地域住民がより豊かで多様性のある社会を実現するための取り組みを進めています。この二つの思いが一致したことで、今回の協定締結となりました。
連携協定に基づき、伊丹市民が気軽に芸術にふれることができる機会を提供すると共に、学生たちとの共同制作や活動を支援する場を整えていく計画です。これにより、地域の文化活動がより活発化し、若い世代にもその楽しさが伝わることが期待されます。
具体的な活動内容
この連携によって、具体的には以下のような活動が計画されています。
1.
鑑賞の機会の提供 - 地域住民に対して、映画や音楽、舞台など、様々な芸術に接する機会を増やします。これにより、直接的な交流が生まれ、地域コミュニティの活性化につながるでしょう。
2.
共同制作活動の支援 - 大芸短大の学生と地域住民が共に参加できる制作活動を推進していくことで、アイデアの共有や新たな発想を育む環境を整えます。
3.
発信の場の創出 - 地域の文化や芸術を発表する場を設け、多様な表現が生まれる場が整備されます。これにより、一人一人が文化芸術に対する理解を深め、自らの創造性を発揮できる機会が生まれます。
締結式の様子
締結式には、多くのメディア・芸術学科の教員や学生が参加しました。学生たちは、取材や撮影などの実習を通じて、塚本英邦学長が大切にする『実践・実習の学び』を体現する貴重な経験をしました。また、同式の終了後には、中田慎也伊丹市長への囲み取材も行われ、参加した学生たちにとって非常に実践的な学習の場となりました。
大学・市長のコメント
塚本学長は、「地域と密着した活動は非常に有意義であり、学生たちの創造力を地域に生かしていくことに期待を寄せています」と述べました。
中田伊丹市長は、「文化芸術が人の心を豊かにする源であり、この連携により地域の芸術活動が活性化し、まちづくりの一環となることを願っています」とコメントしました。
今後の展望
この協定を通じて、生徒たちの活動や地域の文化活動が連携し、相互に成長する機会が創出されていくことでしょう。両者の取り組みは、文化芸術を通じた地域の活力向上だけでなく、若者がより多くの学びの機会を持てるようにするための新たな道を切り拓いていきます。