マクセル、EMC対策部材「Mタイプ」の出荷開始
マクセル株式会社(社長:中村啓次)は、電子機器や通信機器から発生する高周波ノイズに対応する「Mタイプ(Magnetic Type)」という磁気ノイズ抑制フィルムのサンプル出荷を4月より開始することを発表しました。この製品は、近年急増している電子機器のノイズ問題に着目したもので、高周波帯域の拡大に伴い、その重要性が増しています。
磁気ノイズの影響と必要性
電子機器の急速な普及により、特にメガヘルツからギガヘルツデータ通信の領域において、ノイズが機器の動作に及ぼす影響が懸念されています。ノイズは、無線通信の品質を損ねるだけでなく、各種機器の正常な運用に支障をきたす要因として認識されています。これを受けて、マクセルでは次世代のEMC対策部材の開発に注力してきました。
「Mタイプ」の特長と技術力
「Mタイプ」は、独自の磁性粉分散技術を駆使した薄膜設計が特徴です。このフィルムは、数百メガヘルツから数十ギガヘルツにまで対応し、パソコン、スマートフォン、医療機器、自動車の電子システムなど、さまざまな用途で使用されるケーブルや回路基板、コネクタに近接するノイズの発生を抑制します。
出荷が始まるサンプルは、利用状況に合わせて周波数帯域や形状(シート状・テープ状)、サイズなどのカスタマイズが可能です。薄さ約60マイクロメートルのこのフィルムは、その軽量さと屈曲性を兼ね備えており、直径1ミリメートルの曲げにも対応しています。
さらなる性能向上
さらに、Mタイプでは金属膜との複合化による電界シールド性能の向上も実現可能です。このため、幅広いニーズに対応する柔軟性を持ち合わせており、クラックや粉落ちを低減するコーティング技術も採用されています。
技術の背景と未来への取り組み
マクセルは、カセットテープやコンピュータテープの生産において培った磁性体開発技術を基盤として、今後も高まる情報化社会において求められるソリューションを提供していく方針です。長年の技術蓄積をもとに、さらなるEMC対策部材の革新を目指しています。
詳しい情報はマクセルの公式Webページをご覧ください:
EMC対策部材 Webページ
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今回のサンプル出荷開始により、様々な分野でのノイズ抑制が期待され、その有効性が試されることとなります。未来のテクノロジーのために、マクセルの新しい素材と技術がどのように進化していくか、目が離せません。