売木村の新たな挑戦
長野県の南端に位置する売木村。この高原の村は、標高の高い気候と美しい山々に囲まれた、人口470人あまりの小さな地域です。2013年から始まった「走る村うるぎプロジェクト」は、村全体を挙げてランナーを迎え入れるための取り組みを展開してきました。しかし、最近はコロナ禍の影響により、訪れるランナーの数が激減。約900人まで落ち込み、以前の繁栄にはほど遠い状況です。そこで、この問題を打破するために、村長の清水秀樹氏は新たな企業との連携を図ることを決意しました。
新プロジェクトの発表
売木村は、「NEXT 走る村うるぎプロジェクト」を立ち上げ、ランニングエンターテインメント合同会社との連携協定を締結しました。この取り組みには、過去のプロジェクトを続けながらも、新しい挑戦を行い、村の魅力を再発信するという強い思いが込められています。様々なアクティビティを通じて、村とランナーの交流を育み、新たな訪問者を迎え入れるための環境整備が行われる予定です。
この協定に基づいて、以下の活動を実施します:
- - 売木村のランニング環境の整備
- - 合宿誘致や地域の魅力発信
- - 各種イベント(レースやタイムトライアル)の企画運営
- - 地元資源を活用した体験型コンテンツの開発
- - ランナーと村民との交流企画
プロジェクトへの期待
5月28日に行われた締結式では、村長は「人口が減少する中でランナーが訪れ、地域に活気が生まれることで移住者も増えることを期待しています」と語りました。また、外村翼氏(ランニングエンターテインメント合同会社COO)は、「売木村には懐かしさと魅力があり、ランナーの聖地として発信していきたい」と意気込みを見せました。このように協定締結の背後には、地域振興への熱い期待が寄せられています。
売木村の魅力
信州でもユニークな風景と文化を誇るこの村は、豊かな自然環境があります。四季折々の顔を持つ長野の大地が育む風景は、訪れる人々に安らぎを与えてくれます。美味しい地元の食や人々の温かいホスピタリティも、売木村の魅力のひとつです。このプロジェクトによって、村の魅力がさらに広がり、多くの人々が訪れることが期待されます。今後、売木村がどのように進化し、地域の活性化に寄与していくのか、目が離せません。