株式会社レインフォレストが新機能を発表
株式会社レインフォレストは、国産サイバーセキュリティ製品「sendaシリーズ」に新たに「senda-brain」を発表しました。この新機能は、脆弱性識別子(CVE)を指定することにより、攻撃シナリオを自動生成し、Cyber Kill Chainの構造を可視化することができます。
CVEを利用した自動化 workflows
従来のサイバーセキュリティ分析では、攻撃内容の解釈や対策の文書化を人手で行っていましたが、senda-brainによってこれらの作業が自動で行えるようになりました。AIエンジンが自然言語処理を用い、CVE指定だけで攻撃フェーズを抽出し、セキュリティ分析の効率と品質を大幅に向上させます。
senda-brainの機能
主な機能
- - CVEから自動生成: 指定したCVEに基づいて、AIが関連する攻撃フェーズを抽出・構造化。
- - 可視化機能: Cyber Kill Chain形式で攻撃シナリオを明示化、各段階を視覚的に理解できます。
- - ドキュメント出力: 推奨対策やリスク要因を含んだMarkdown/PDF形式での自動出力を提供。
- - 統合性: sendaシリーズ製品との連携により、実際のスキャン結果と結びつけられる点が特徴です。
技術的な優位性
多くの従来の脆弱性可視化ソリューションは、CVSSスコアや影響範囲の提示に限られていますが、senda-brainはそのギャップを制作意図による流れや戦術の理解に向けて埋めることを目指しています。このAIは単なるデータの羅列ではなく、より人が読みやすい形式に変換し、攻撃意図を解釈できる点で差別化されています。また、API連携により、SOCやCSIRT内のアクティビティにも取り入れやすい設計です。
ユースケースの紹介
senda-brainには様々なユースケースが考えられます。例えば、セキュリティ診断やペネトレーションテストにおける事前分析レポートの生成、Red TeamやBlue Team演習における攻撃シナリオの配布資料を作成する支援が期待されます。また、企業の脆弱性管理台帳との連携により、知的要約の自動化も可能です。さらにはCISOや非技術部門に向けた報告書テンプレートの生成も視野に入れています。
未来に向けた展望
現在、senda-brainはsendaシリーズとの統合が進んでおり、脆弱性評価やOSINT情報、ログデータとの連携も視野に入れています。さらに、生成AIを活用したカスタムアセスメントや脆弱性診断の提案など、知的自動化を実現するための展開も計画中です。
会社概要
株式会社レインフォレストは、日本におけるサイバーセキュリティ製品の発展を目指すスタートアップ企業で、国産ASM「senda」シリーズを中心に、調査・評価・分析・可視化を支援するセキュリティエンジンを構築しています。これからのサイバーセキュリティの変革をリードする存在を目指して、日々イノベーションを続けています。
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