JR東日本グループ、持続可能な社会を目指す新たな環境取り組みを強化

概要

JR東日本グループは、持続可能な地球環境の実現を目指して、様々な新しい取り組みを進めています。特に注目すべきはサーキュラーエコノミーとカーボンニュートラル、さらにはネイチャーポジティブな施策です。これらの活動は、同社の経営方針にも大きな影響を与えています。

サーキュラーエコノミーの推進

JR東日本グループでは、2024年に資源循環事業のコンセプト『UPCYCLING CIRCULAR』を策定しました。この取り組みは、同社の事業活動から生じる廃棄物を効果的に管理し、リサイクルと資源化を促進することを目指しています。

リサイクルステーションの拡大

同グループは、廃棄物の分別を進めるため「リサイクルステーション」を東京の主要な駅に設置しています。このステーションでは、従来のゴミ箱よりも細かく分別が可能で、分別率の向上が期待されています。また、2025年度には約80駅に順次設置を進める計画です。

ダブルリサイクルループの促進

食品廃棄物を電力と農業でリサイクルする『ダブルリサイクルループ』も進行中です。2024年からは、神奈川県と宮城県で生まれた電力と肥料を利用し、CO₂削減につなげる活動が始まります。このループを通じて、JR東日本は年間約450トンのCO₂削減が見込まれています。

カーボンニュートラルを目指して

JR東日本グループは、エネルギー開発に再生可能エネルギーを積極的に取り入れています。特に、福島県に新たに設置される風力発電所や太陽光発電所は、同社のカーボンニュートラル戦略の重要な一環です。これにより、一般家庭約23,000世帯分に相当する電力を生み出し、年間約38,000トンのCO₂削減が期待されています。

ネイチャーポジティブな取り組み

JR東日本グループは、生物多様性の保全を図るため、「ふるさとの森づくり」を実施しています。これまでに約1万3千人が参加し、18万本の苗木を植樹し、年間約430トンのCO₂吸収を実現しています。2025年度は新たに岩手県一関市での開催も予定されており、これからも地域の自然環境を守りながら、持続可能な社会への貢献を続けていきます。