トレードシフトとNTT Comが手を組む
トレードシフトジャパン株式会社は、NTTコミュニケーションズ株式会社の「BConnectionデジタルトレード」の基盤を提供することが決まり、企業間取引のデジタル化を推進する共同サービスを展開することになりました。両社はこの新たなサービスによって、より多くの企業が迅速かつ効率的な商取引を行うことを目指しています。
デジタル化の進展と現状の課題
テレワークの普及が進む昨今、多くの企業が伝統的な取引方法から脱却し、電子文書による契約や発注を採用する傾向が見られます。しかし、国内での企業間取引における電子化率は約30%にとどまり、紙による取引が依然として多く存在するのが現状です。これにより、業務の遅延や間接コストの増加といった課題が生じており、さらなるデジタル化が求められています。
共同開発の内容
トレードシフトが提供するのは、汎用的で柔軟な機能のある企業間取引プラットフォームです。一方、NTT Comはその広範な顧客基盤や業界での豊富なノウハウを活かし、共に「BConnection」ブランドの下で様々なサービスを開発・提供していく予定です。先陣を切る形で、「BConnectionデジタルトレード」として企業間の請求書の電子化を進め、請求業務の効率化を図ります。
デジタル化の未来
トレードシフトは、今後さらに取引プロセス全体をデジタル化するためのサポートを続けていく考えです。見積から注文、請求、支払いといった一連の業務を通じて、バイヤーとサプライヤー間のやり取りをよりスムーズにすることが期待されています。
トレードシフトジャパンの概要
トレードシフトジャパンは、サンフランシスコに本社を持つTradeshift Holdings Inc.の日本法人で、国内における「Tradeshift」のサービス提供や導入支援を行っています。日本の商習慣や取引プロセスに適合したアプリケーションを提供し、金融サービスやBPO企業と連携したサービスも展開しています。このビジネスモデルは、多くの評価を受けており、2015年には世界経済フォーラムでデジタル・ディスラプター賞を受賞するなど、国際的にも注目されています。2018年には、創業から8年で時価総額が10億ドルを超え、ユニコーン企業としての地位を確立しました。
詳細については、公式サイトをご覧ください:
Tradeshift公式サイト。