江上越の世界を彩る新作画集のご紹介
江上越(えがみ・えつ)による待望の画集『生命線──隔てるもの、つながるもの』が、銀座 蔦屋書店にて7月26日(金)に先行販売されます。本書は、彼女の幅広いアートの世界を知るための重要な一冊で、特に「にじいろ」と称される鮮やかな色彩と独特のストローク技術が詰まっています。8月9日(金)からは全国書店でも一般販売が開始されるため、この機会を逃す手はありません。
江上越は、大学から北京に渡り、その後ドイツやニューヨークでも活動を展開。彼女の国際的な感覚と多様な文化的背景は、作品に色濃く反映されています。最近では、作家の北方謙三との出会いをきっかけに、『三国志』にインスパイアを受けた作品群が注目されています。2023年12月に京都 蔦屋書店で行われる個展では、劉備や曹操、孫権などの肖像画や印象的な戦のシーンが展示されました。
本書では、『三国志』の作品群に加え、ゴッホ、マティス、梅原龍三郎、岸田劉生など、江上が影響を受けたアーティストたちの肖像画も収められています。また、コロナ禍に制作した《Social Distancing》シリーズも含まれており、彼女が強いテーマとして捉える「コミュニケーションのかたち」に迫る内容となっています。
江上の作品は、豊かな色彩と力強いストロークが特徴で、独立して存在する色たちは、まるで空に架かる虹のように希望や光を表現しています。しかし同時に、平行して伸びるストロークは、コミュニケーションのずれや誤解を可視化する試みとしても非常に重要です。125点の美しい作品が収録されたこの画集は、彼女の多様な視点と挑戦する姿勢を存分に楽しむことができます。
重要イベントの開催
江上越の作品発表とともに、7月26日(金)からの展覧会では、トークイベントとサイン会も行われます。特に、トークイベント「にじいろのストロークで東洋的な油絵を探求するアーティスト・江上越が描く、コミュニケーションのかたち」には、渡辺純子をゲストに迎え、彼女の創作背景に迫る貴重な機会です。トークイベント終了後には、参加者専用の著者サイン会も予定されています。
8月6日(火)19:00~19:40(トークイベント)
20:00〜20:30(サイン会)
銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
30名
無料
詳細は、
銀座 蔦屋書店の特集ページをご覧ください。
江上越 プロフィール
1994年千葉県生まれ。国際的に活動を展開し、2020年にはForbes China、2021年にはForbes Asiaによる世界を変える30歳以下の30人に選出。同年には文化庁の新進芸術家に選出され、ニューヨークへの派遣も果たしました。彼女は、東洋的な油絵やミスコミュニケーションをテーマに独自の作品を作り出しています。重要な個展やグループ展にも多数参加し、アート界における存在感を示しています。
書籍情報
- - 書名: 生命線──隔てるもの、つながるもの
- - 発行: カルチュア・コンビニエンス・クラブ
- - 発売元: 美術出版社
- - 価格: 7,800円(税別)
- - 発売日: 2024年8月9日
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