クレディセゾンが手がける金融の新たな展開
株式会社クレディセゾンは、2024年度のインパクトレポートを発表し、その実績や取り組みを紹介しました。このレポートには、アンダーサーブド層への金融サービス提供がもたらす社会的影響が数値化され、具体的な事例が展開されています。
ファイナンシャル・インクルージョンの重要性
クレディセゾンの子会社、Saison Internationalは、2014年にシンガポールに設立されて以来、十分な金融サービスを受けられない層に目を向けてきました。特に、ポジティブインパクトが見込まれる国々、日本以外でのアプローチに力を入れています。その中には、インド、インドネシア、メキシコ、ブラジルなどが含まれています。
これらの国では、中小零細企業の成長を促したり、個人や家庭の経済状況を向上させたりと、具体的な社会課題の解決を目指しています。
2024年度の取り組み
今回の「ANNUAL IMPACT REPORT 2024」は、前回よりも情報量が増えており、具体的なデータとストーリーに重きを置いています。このレポートでは、2022年度からのインパクト戦略や、目標達成のための取り組みが詳細に記されています。特に注目すべきは、事業地域での顧客リーチの拡大を数値で示しており、その成果は顕著です。
実績データ
2024年3月31日までの1年間における実績では、子会社が240万件の融資を実行。2,800万の中小零細企業および個人に対し、当社の提携金融機関を通じて融資を提供しました。また、新たにブラジルとメキシコの子会社には共通のインパクト・フレームワークを導入し、将来的なポジティブインパクトの最大化を図っています。
未来への展望
クレディセゾンは、「GLOBAL NEO FINANCE COMPANY」として、金融をコアとする総合生活サービスグループを目指しています。ファイナンシャル・インクルージョンや気候変動問題に取り組むことで、持続可能な未来を予想しています。
このような背景から、クレディセゾンの取り組みは今後も注目されることでしょう。
CEOメッセージ
レポートには、CEOの森航介氏のメッセージも含まれています。氏は企業の社会的責任を強調し、ファイナンスをさらに進化させることで、社会問題を解決する意義について語っています。今後の展開に期待が高まります。
このように、クレディセゾンが描く未来は、金融サービスの新たな可能性を示唆しています。多様な社会的ニーズに応え、持続可能な発展を実現するモデルケースとなるでしょう。