高校生が制作した大学受験ドラマ！総合型選抜の実情をTikTokで伝える新たな試み

高校生の手による大学受験ストーリー

現在、大学受験に新しい風を吹き込んでいるのが、TikTokプラットフォームを活用した『大学受験×TikTok』という取り組みです。特に、コロナ禍の影響で不安を抱える中高生たちに向けて、新たな可能性を伝えようとする試みが注目を集めています。このプロジェクトが目指すのは、短い時間で総合型選抜（AO入試）のリアルを伝え、多くの中高生に受験の選択肢を広げることです。

総合型選抜の拡大

昨今、総合型選抜の入学者数が飛躍的に増加しているデータがあります。文部科学省の調査によると、2015年度の入学者が53,485人だったのに対し、2020年度には65,041人にも達しました。この5年間で1万人以上の増加を記録しており、今や受験方法の一環として確固たる地位を築いています。しかし、その反面、合格基準が明確でなく、多くの受験生が受験を敬遠する傾向もあります。これが、教員や保護者の間で懸念されている事情です。

TikTokでのドラマ化

そこで、高校生たち自身が制作した60秒のノンフィクションドラマで、総合型選抜の魅力を発信することとなりました。このプロジェクトは、特にティーンエイジャーが主なユーザーであるTikTokを利用しており、視聴者に親近感と共感を与えます。ドラマでは、主人公が受験を通じて直面する困難や成長を描き、受験生たちに夢や希望を届けることを目指しています。

キーワード「＃ジュクユメ」

ドラマの核心となるキーワードは「＃ジュクユメ」です。これは、総合型選抜において志望理由書の重要性を示し、多くの大学で求められている自己分析やキャリアビジョンの立案を意味します。主人公の加藤かなえさんは、受験を通じて自発的に夢を見つけ、志望校合格を果たしました。このドラマを通して、視聴者にも自分自身の夢を明確にする手助けをしようとしています。

主演・制作陣について

本プロジェクトの一つの特長は、主演・編集・監督まで全てを高校生が担当している点です。加藤かなえさんは実際にAO入試で合格を果たし、このリアルな体験に基づいた挑戦を約30話にわたって描いています。また、塾長役には藤原照恭さんが出演し、自身の経験を基に高校生たちへの熱いメッセージを伝えています。

これからの展開

物語は2021年度入試を題材に、様々な壁を乗り越えていく主人公の姿を描いており、最終話は4月18日に放送予定です。各エピソードを通じて、視聴者は受験生としてのリアルな日常を感じることができ、共感しながら成長の過程を見ることができます。この試みが、多くの中高生にとって勇気や希望の源となることを願っています。

視聴は、TikTokアカウント「aoi_aosuisen」から可能です。受験を控える皆さんはぜひ、観てみてください。