株式会社マクサス、新たな組織改革プロジェクトを始動
株式会社マクサス(東京都品川区)は、出張買取や総合リユース事業を展開するリーダーとして、直営事業の運営力強化を目指して新たなプロジェクト「MAKE×ASU(メイク・アス)」を始めました。このプロジェクトでは、営業主導の運営体制への再設計、業務の可視化、役割ガイドラインの整備、育成プロセスの見直しを段階的に導入し、実践的な運用を目指します。さらに、この改革の様子をドキュメンタリー形式で公開し、プロセスや成果を社会に発信する予定です。
組織改革の背景
マクサスは14期目を迎え、フランチャイズ展開が進む中でも、直営の運用においていくつかの課題が浮き彫りになりました。具体的には、各機能間の意思決定の同期がとれず、在庫管理や販売施策、買取の基準がバラバラになっていることが問題です。これが影響し、現場のスタッフは「どの基準を優先すべきか」を毎回判断する必要があり、業務が効率的に行われていない状況です。
また、マーケティングを中心にした運用設計が長らく続いており、集客を重視するあまり、営業や査定の実務と乖離が生じていました。その結果、職務ごとの役割や行動基準が部門ごとに異なることで、同じ案件に対しても対応に差が生まれています。新入社員の育成プロセスも不明瞭で、立ち上がりにバラつきが見られるなど、内部的な課題も多くありました。
「MAKE×ASUプロジェクト」の目指すもの
「MAKE×ASUプロジェクト」では、営業主導の運営体制へとシフトし、営業のパフォーマンスを基準にして各部門の支援を行う方針です。これにより、広告投資を営業の実績にリンクさせ、需要と供給のミスマッチを少なくする狙いがあります。
1. 営業主導体制への再設計
営業チームを中心に、各部門が協力することで業務の流れをよりスムーズにすることが目的です。これまでのマーケティング重視のモデルから、フィールドセールスを基盤にした新たな運営方法に移行します。
2. 可視化とガイドライン整備
営業活動の透明性を高めるため、訪問や準備作業、業務の空き時間を明確にログとして記録します。また、役割ごとの行動基準や評価指標も文書化し、全員が同じ基準で活動できるようにします。
3. 育成プロセスの更新
新入社員の育成を二つのステップに分け、新任期間内に自己でリードを獲得する能力を重視します。このモデルを導入することで、育成プロセスにおけるばらつきを減らし、運用の安全性を高める狙いです。
4. 検証と公開
改革プロセスをドキュメンタリーとして公開し、成功と改善点のフィードバックを積極的に行います。中間レビューを行い、必要に応じた改善を図ります。これにより、社内外への信頼も高めていきます。
マクサスのビジョン
代表取締役の関憲人氏は、「MAKE×ASUは直営の現場力をさらに引き上げることが目的です。営業主導の体制にし、稼働やルールの見える化を進めることで、スピードと説明責任を両立させます」と述べています。このプロジェクトを通じて、マクサスはリユース業界での競争力を一層強化していく考えです。
サステナブルな未来への取り組み
マクサスは単なる買取サービスにとどまらず、古いものと新しいものをつなぐことで、持続可能な価値を創出することを目指しています。さまざまなアイテムを高価買取し、その結果をリサイクルや再資源化につなげることで、環境意識の高い企業としても評価されています。また、真珠や毛皮などの専門的な買取も手掛けており、専門スタッフによる丁寧な査定で顧客の信頼を獲得しています。
さいごに
このようなプロジェクトにより、株式会社マクサスは未来に向けた革新を続け、柔軟で効果的な組織運営を実現しようとしています。今後もその活動に注目していきたいと思います。