台湾風味館が「食育推進全国大会」に出展
2025年6月7日から8日、日本の徳島で開催された「食育推進全国大会」に、台湾の農業部が主体となる「台湾風味館」が再び出展しました。このイベントでは、台湾の食農教育や持続可能な農業、地域創生に関する成果が紹介され、多くの注目を集めました。
台湾の豊かな農業文化の紹介
「台湾風味館」には、台湾各地から17組の食農教育の先進者や地域ブランドが参加し、台湾と日本の食育の連携を強化することを目的としました。特に目を引いたのは、花蓮の「天賜糧源」と台東の「梓園碾米工場有限公司」が代表として出展した、米食推進の取り組みです。
日本市場では「コメ不足」が深刻な問題となっており、台湾はその解決策として高品質な米を提供しています。今回のブースでは、台湾産米のサンプルや、関連する教育用絵本が展示されました。このような取り組みを通じて、日本の消費者や専門バイヤーに向けて、台湾米の特徴や環境に優しい栽培方法、さらにはその美味しさが伝えられました。
全球的課題への取り組み
気候変動や食料安全保障というグローバルな課題に対して、台湾産の有機米や高品質米の認知度と販売ルートを広げることは、国際的な米市場における新たな注目を集めることとなりました。台湾風味館は、食を通じた国際交流の重要なプラットフォームとして機能しており、食農教育の重要性が再認識される場となりました。
地域のプロフェッショナルたちの参加
出展メンバーには、米食推進の2社に加え、持続可能な農業や地域資源の価値を高めてきたリーダーたちが名を連ねました。以下のような多彩な参加者が揃いました:
- - 茶:鉄観音を守り続ける「威叔茶荘」
- - レジャー農業:新竹県の大ドゥン山レジャー農業発展協会
- - 市場文化:宜蘭のローカル市場文化を推進する「来宜蘭、菜市場へ行こう」
- - 茶文化:三代続く茶芸の伝統「星源茶園」
- - 持続可能農法:環境に優しい「月光下友善農場」
- - 先住民文化:伝統的な「古坑大埔筍友部落」
- - 畜産:動物福祉に注力する「Odiva 平埔黒豚」
他にも、今大会では水産教育の専門家や、ビブグルマンに掲載されたレストランも初出展し、台湾の海の恵みを広くアピールしました。
講演と教育の機会
最終日には、当署の王智緯・簡任正政策官が食育推進についての講演を行い、台湾の持続可能な農業への転換と教育との統合に関する取り組みを紹介しました。また、中興大学の段淑人執行長も有機農業に関する成果を発表し、来場者からの関心が高まりました。
台湾の農業を体験する機会
当署は、本出展によって台湾農業の多様性と持続可能な未来への取り組みを広め、国際社会との協力関係をさらに強化することを目指しています。ぜひ台湾を訪れて、現地の農業や文化を五感で感じてみてください。台湾風味館を通じて、食と農の相互関係を楽しむ貴重な経験が得られることでしょう。