新東工業、レーザーソリューションラボを大治事業所に開設
新東工業株式会社は、名古屋市に本社を持つ企業で、大治事業所に最新のレーザー加工技術拠点「レーザーソリューションラボ」を新たに設立しました。このラボは、同社が展開する表面処理事業の新たな進展として、今後の市場における技術的な提案を目指すものです。
環境に優しい新技術の提供
レーザーを活用した表面処理技術は、従来の物理的及び化学的な方法に比べて、廃棄物や廃液をほとんど伴わないクリーンな加工方法として注目されています。新東工業では、この特性を活かし、顧客のニーズに応じた技術提案を行っていく方針を示しています。ラボの設立は、ただの試験や開発の場に留まらず、顧客との「共創」を重視した取り組みの一環でもあります。
特に、ラボ内には多様な顧客ニーズに応えるために、4輪の足回り大型部品、金型、長尺製品、さらには1mm以下の刻印に対応した5台のテスト装置が設置されています。これにより、レーザーによる「クリーニング」「テクスチャリング」「マーキング」といったアプリケーションを通じて、「魅力ある表面づくり」の実現に向けた提案を行っていく予定です。
実績と期待される効果
具体的には、レーザーで前処理を施すことで、接着力と密着力が向上するといった効果を顧客に提示し、新しい魅力として市場にアピールしています。また、最近の電気自動車(EV)市場においては、バッテリーセルの溶接に特化したレーザー溶接機もラボに置かれ、さらなる技術革新を目指しています。
このような新技術は、まだ市場に十分に浸透していないものの、環境に優しい表面処理手法として多くの顧客から高い関心が寄せられています。新東工業のレーザーソリューションラボでは、技術の実用化に向け、幅広いお客様からのテスト加工や受託加工を受け入れ、実際にその魅力を体感してもらうことを目指しています。
お問い合わせ先
新東工業の新規事業部レーザー事業グループ(大治事業所)への問い合わせは以下の通りです。詳細な情報や具体的なニーズに応えるため、ぜひご連絡ください。
この新たな取り組みは、環境への配慮と技術革新を兼ね備えた未来志向のビジネスモデルを構築するものと期待されています。新東工業の挑戦に今後も注目していきたいと思います。