オプテックスが賃上げを決定、3年連続のベースアップ
オプテックス株式会社(本社:滋賀県大津市、代表取締役社長:池田和男)は、2025年4月1日からの賃金改定において、過去3年にわたり継続しているベースアップを実施することが決定しました。今回は平均5.0%の賃上げが行われ、昨年の6.1%の引き上げに続く運びとなります。さらに、初任給も見直されることが発表されています。
基本給の引き上げ詳細
今回の賃上げは、定期昇給分も含まれており、対象は全ての正社員です。具体的には、2026年4月入社の大学院卒の基本給は281,000円、大学卒は250,000円に設定される予定です。これに対し、2025年4月入社と比較すると、大学院卒は273,000円、大学卒は237,000円となり、それぞれ引き上げられることになります。
背景にある人材重視の経営
オプテックスは、人財を経営資源の核心と位置づけています。この考え方は、同社の中期経営計画にも色濃く反映されており、『人財育成と環境づくり』を掲げています。特に近年は、働き方改革への対応として、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進や健康経営への取り組み、オフィス環境の改善などに力を入れています。これらの施策によって、生産性の向上を図っているのです。
物価高への対応と従業員の生活向上
近年の物価高騰に伴い、オプテックスでは従業員の生活の質を向上させる必要性を強く認識しています。賃上げは、これに対応する一環であり、従業員の生活が豊かになることで、生産性や創造性のさらなる向上につながると考えられています。
人材プール「Ripple Offer」の構築
さらに、オプテックスでは「Ripple Offer」という新たな人材プールの構築にも取り組んでいます。この独自のサイトでは、オプテックスを退職した方々や内定辞退者、業務受託を希望する方々のキャリア登録を受け付けています。2024年10月に公開されたこのサイトでは、初年度の目標登録者数を50名としながらも、すでに56名の方が登録を完了しています。
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Ripple Offerサイト
地方企業としてのビジョン
オプテックスは、地方にありながら人材が集まり魅力を感じる企業を目指しており、独自の「元気を生む人事制度」を推進しています。今後も同社は、特定用途向けセンサー&ソリューションでグローバルNo.1を実現するために、引き続き邁進していく所存です。
このように、オプテックスの賃上げ策は単なる給与の引き上げに留まらず、企業理念に基づく人材育成の一環として位置づけられていることが分かります。今後の同社の動向から目が離せません。