大日本印刷がインドで新たな研究開発拠点を開設
大日本印刷株式会社(DNP)は、2026年4月にインド南部のテランガナ州に新たな研究開発拠点を設置し、研究開発の国際的な戦略をさらに推進すると発表しました。この拠点の設立は、既に2025年9月にオランダに設けた海外拠点に続くもので、DNPにとって2番目の国際的な研究開発拠点となります。
共同研究で進化するモビリティとヘルスケア
今回の拠点は、インド工科大学ハイデラバード校(IITH)との密接な連携を通じて、モビリティ関連技術とメディカルヘルスケア分野に力を入れます。特に注目されるのは、大学内の「テクノロジーリサーチパーク」に拠点を置き、IITHの研究力とDNPの技術を融合させ、研究成果の迅速な社会実装を目指す点です。ハイデラバードは、モビリティや医療分野に関する革新的な技術産業が集まる都市であり、未来のテクノロジーへの期待が寄せられています。
インド市場における重要な立地
インドは国際的な経済の舞台において急成長を遂げており、人口増加とともに多様な産業が発展しています。特にハイデラバードは、モビリティや医療分野において重要なエコシステムが広がっており、今後の成長が期待されています。このため、DNPはこの地に研究開発拠点を設けることで、モビリティ実証や医薬産業の基盤を整え、効率的な研究開発を進めていくことを目指します。
重点テーマの詳細
新たな研究開発拠点においては、初期重点テーマとして「EV向け無線給電」と「医薬原薬」の二つが設定されています。
1. EV向け無線給電システムの開発
DNPは世界トップクラスのシェアを持つリチウムイオン電池用のバッテリーパウチを既に展開しています。新拠点では、将来的な自動運転社会を見据え、EV向けの無線給電システムの設計・開発に取り組む予定です。地元のニーズに即した実証実験を行い、EV市場の成長に寄与することが期待されます。
2. 医薬原薬の合成ルート開発
メディカルヘルスケア分野では、IITHとの共同研究を通じて医薬原薬の合成ルートを開発します。DNPのいくつかのグループ会社が持つ技術を活用し、効率的に合成ルートの開発を進めることで、将来的にはインドを医薬原薬のグローバル開発拠点の一つとして位置づけることを目指しています。
さらなる展開に向けて
DNPは研究開発の国際化を推進し、新たな拠点から得られる技術やノウハウを駆使してグループ全体の事業ポートフォリオの強化を図ります。これにより、モビリティや医療関連の革新を加速し、持続可能な社会の実現に寄与することを狙っています。
今後の動向にも注目です。DNPの国際色豊かな研究開発活動が、どのような新技術や製品に結実するのか、期待が高まります。