逸翁美術館で特別公開される「芦引絵」全巻
大阪府池田市に位置する逸翁美術館では、特別な企画展として重要文化財「芦引絵」を全巻展示するイベントが開催されます。この展示は、文化庁からの補助金を受け、成果を皆様に披露する絶好の機会となります。「芦引絵」は、室町時代の稚児物語を基にした貴重な絵巻であり、時代を超えて現在まで伝わる唯一の作品です。
2009年に移転した逸翁美術館は、小林一三氏の収集品を展示し、年に数回の企画展を開催しています。その中でも特に目を引くのが、重要文化財として認定された16点の中の一つである「芦引絵」です。この絵巻は、比叡山の僧と東大寺の少年との交流を描いた物語を基にしており、そのストーリーは多くの人々に感動を与えてきました。
「芦引絵」の魅力は、作品自体の美しさだけでなく、その背後にある物語や歴史にも深く関わっています。具体的には、物語は比叡山に住む僧が東大寺の聡明な少年に一目惚れする場面から始まり、二人の別れと再会を描写しています。この物語は、人々の心に深い印象を残し、時代を超えて読み継がれてきました。
今回の特別公開は、2025年12月17日(水)から21日(日)までの5日間にわたって行われます。開館時間は午前10時から午後5時までで、入館は午後4時30分まで可能です。アクセスは阪急宝塚線の池田駅から徒歩で約10分と、便利な立地にあります。また、観覧料はなんと無料です。
さらに、展示期間中には特別な鑑賞講座も開催される予定です。講師は阪急文化財団の上席学芸顧問である仙海義之氏。鑑賞講座は2025年12月20日(土)の午後2時より、逸翁美術館内のマグノリアホールで行われます。この講座は先着80名までの参加が可能で、整理券が必要ですので、早めに訪れることをお勧めします。
また、期間中には館内のミュージアムショップにて商品を購入したお客様に、「芦引絵」のオリジナルポストカードがプレゼントされる特典もあります。ただし、数に限りがありますので、早い者勝ちです。
最後に、茶室「即心庵」での呈茶はございませんので、ご了承いただければと思います。市民に愛される文化財を最大限楽しむ機会ですので、多くの方の訪問を心よりお待ちしております。今回の特別公開は、文化財の魅力を再発見し、学びを深める絶好のチャンスとなるでしょう。
さらなる詳細は、
阪急文化財団の公式サイトや、リリース情報をご確認ください。ぜひ、文化財を通して、深い歴史と文化に触れてみてください。