勇知ウインドファームの営業運転開始
北海道稚内市に位置する「勇知ウインドファーム」が、2025年2月3日より営業を開始しました。株式会社ユーラスエナジーホールディングスのグループ企業である合同会社道北風力が手掛けたこのプロジェクトは、連系容量72,200kWの規模を誇り、同地域の環境に優しいエネルギー供給を目指しています。
この風力発電所は、道北地域における風力発電の重要な一環として知られています。道北地域は非常に風況に恵まれており、これまでに「浜里ウインドファーム」「川南ウインドファーム」「川西ウインドファーム」「樺岡ウインドファーム」といった4カ所の発電所が設立され、今回の「勇知ウインドファーム」が5カ所目に当たります。これらの発電所は合計107基の風力発電機を設置し、クリーンなエネルギーを効率的に供給しています。
しかし、道北地域では風力発電を行うための電力を需要地へ送るための送電線に空き容量がなく、これが発電事業の課題となっていました。そこで、ユーラスエナジーとその他の企業が出資し設立した「北海道北部風力送電株式会社」が国の補助を受けて送電網と蓄電池設備の整備を完了させ、これにより大規模な風力発電の導入が可能となりました。
勇知ウインドファームは、GEベルノバ社製の風力発電機を18基設置しており、それぞれの出力は4,200kWです。この発電所で得られる電力は、全て北海道電力ネットワーク株式会社に売電され、一般家庭約43,000世帯に相当する電力を供給する見込みです。これにより、年間80,000トンのCO2削減が期待されています。
ユーラスエナジーグループは、今後も「クリーンエネルギーの普及と拡大を通じて地球環境を保全する」ことを企業理念に掲げ、地域社会と共に成長し、信頼される企業を目指します。この取り組みを通じて、風力発電のさらなる発展を促進し、持続可能な社会づくりに寄与していく予定です。
勇知ウインドファームの概要
- - 発電所名: 勇知ウインドファーム
- - 所在地: 北海道稚内市
- - 連系容量: 72,200kW(4,200kW×18基/GEベルノバ社製)
- - EPC(技術設計・工事): 株式会社関電工
- - 着工: 2021年7月
- - 営業運転開始日: 2025年2月3日
- - 売電先: 北海道電力ネットワーク株式会社
こうした新たなプロジェクトが進められることで、北海道のエネルギー事情が大きく変革されることが期待されています。今後の展開にも注目が集まります。