伊賀博士の功績
2025-11-26 12:33:48

面発光レーザーの功績により、本田賞を受賞した伊賀健一博士の偉業

面発光レーザーの功績により、本田賞を受賞した伊賀健一博士の偉業



2025年11月17日、東京の帝国ホテルで行われた「第46回本田賞 贈呈式・記念講演」において、伊賀健一博士が面発光レーザーの開発により本田賞を受賞しました。この賞は、科学技術分野における国際的な褒賞であり、設立以来人間性のある文明の創造に寄与する研究を表彰してきました。

本田財団とその背景


本田財団は1980年に設立され、設立者である本田宗一郎氏の理念に基づき、エコテクノロジーを提唱しています。この理念は、自然環境と人間環境の調和を大切にし、持続可能な技術の開発を進めることにあります。伊賀博士がこの理念に沿った研究を行ってきたことが、今回の受賞につながっています。

贈呈式の様子


贈呈式では、理事長の石田寛人氏が博の業績を称え、「面発光レーザーは私たちの生活に欠かせない技術であり、その実用化に尽力された伊賀博士に感謝を表します」と挨拶しました。

選考プロセス


本田賞の選考委員長、内田裕久氏は、今年の選考過程について説明しました。今回の受賞者は14か国から39組の候補者の中から選ばれたとのことです。伊賀博士が開発した面発光レーザーは、競争が激しい中でも、その技術が世界中の人々の生活にどれほど貢献したかが評価されました。

面発光レーザーの意義


面発光レーザーは、その特性から非常に小型でありながら、省電力かつ高速度でのデータ通信を可能にします。これにより、スマートフォンの顔認証や高速インターネット通信など、多くのテクノロジーに応用されています。

伊賀博士は1977年にこの技術を独自に着想し、1988年には実用化に成功しました。この技術革新は、光通信やエレクトロニクスの分野において新たな研究の道を開いたと評価されています。

記念講演


贈呈式後、伊賀博士は「面発光半導体レーザー:小さく生まれて大きく育つ」というタイトルで記念講演を行いました。講演では自身の少年時代からのエピソード、作行会の奨学金を受けた大学時代の思い出、そして面発光レーザーの可能性について語りました。特に、今後医療や農業、AIの分野などでの利用が期待されることを強調しました。

音楽と科学の融合


最後に、伊賀博士が主宰する町田フィル・バロック合奏団による記念演奏も行われ、博士の研究における音楽的側面が際立ちました。演奏の中で示された共鳴やチューニングは、レーザー技術との関連を感じさせ、科学と音楽の美しい融合を演出しました。

結語


今回の本田賞受賞は、伊賀博士の技術がもたらした革新性を称えるだけでなく、未来への期待感をも醸成するものでした。彼の研究はこれからの光エレクトロニクス産業の発展に大きく寄与すると考えられています。引き続き、伊賀博士のような優れた科学者から目が離せません。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
公益財団法人 本田財団
住所
東京都中央区八重洲2丁目6-20ホンダ八重洲ビル
電話番号
03-3274-5125

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。