新しいBLSコース『NCLS』が全国で拡大中
看護師に必要な新しいBLSコース『NCLS』が、2025年8月より全国各地で開催されることが決まっています。このコースは、埼玉、茨城、神戸、熊本などで受講可能となり、全国17の都道府県で受講できる環境が整っています。具体的には、NCLSは病院内の急変対応を想定したシミュレーション研修として開発されたもので、従来のACLSやICLSといったサバイバル研修とは一線を画します。
NCLSの特徴
NCLSでは、受講者の臨床現場に即したリアルなシミュレーションを体験することができます。従来のBLS研修では、例えば「病院内のコンビニの前で人が倒れています」といった、いまいち現実離れした状況設定が見受けられますが、NCLSでは受講者の背景に応じたリアルなシナリオが設定されています。たとえば、救急外来の看護師が受講する際には、救急車の受け入れ準備やトリアージの状況を想定します。病棟看護師であれば、入院中の患者の容態変化からシミュレーションが始まります。
シミュレーションの中には、「呼吸が苦しい」と訴える患者のシーンや、心電図モニターのアラームが鳴り、受診に向かう場面など、さまざまな臨床におけるシチュエーションが盛り込まれており、毎回新しい学びがあります。これは、現場において頻繁に遭遇する状況を体験する良い機会です。
判断力を鍛えるNCLS
NCLSのもう一つの大きな魅力は、「判断」の要素が多く含まれていることです。受講者は緊急度の判断に加え、評価した結果に基づいて行動を起こすことが求められます。また、気管挿管の介助に関するスキルも学ぶことができます。これにより、看護師はより高いレベルでの臨床判断や行動ができるようになります。
公式テキストの発売
また、NCLSではシミュレーションの質を高めるために、公式のテキストも販売されています。このテキストは、受講者の知識向上に役立つことを目的としており、急変対応に関する専門的な内容が網羅されています。文字だけでなく、QRコードを利用した動画コンテンツも用意されているため、より実践的な学びを提供しています。
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ACLSコースも同時開催
さらに、東京、仙台、大阪、名古屋、福岡では、NCLSに加えて、AHA公式の「ACLS 1日コース」も同時開催されています。このACLSコースは、循環器や麻酔科専門医試験の申請要件を満たす公式の研修です。特に、ACLSコースを受講した方には、NCLSに無料で復習参加できる特典が付与されます。この特典は2年間有効で、定期的にスキルをブラッシュアップし、自信を持つための重要な機会となります。
日程の確認と参加申し込み
NCLSの日程は公式HPで確認可能です。興味のある方はぜひ、受講を検討してみてください。学びを深めるだけでなく、実際の現場での判断力やスキルを向上させる貴重な経験となります。
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運営団体について
NCLSは、急変対応.netとイーエヌアシストによって運営されており、代表の万波大悟氏と佐藤元紀氏がその運営に当たっています。信頼のおける教育機関の提供する研修を通じて、多くの看護師がスキルを向上させることを目指しています。